生活習慣の変化が体力に影響、子どもの運動能力の低下傾向あり
2006年10月09日 12:30
[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]などが報じたところによると、【文部科学省】の調査の結果「走る」「跳ぶ」「投げる」といった子どもたちの運動能力が20年前より大きく低下し、特に「朝食を食べなかったり睡眠時間が短い」という、基本生活習慣が身についていない子どもほど運動能力が低い傾向にあることが明らかになった。
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これは本日10月9日の体育の日にあわせて毎年行われている調査によるもので、今回は全国の小学校から高校まで3万1000人を対象に行われた。文部科学省からの正式リリースがまだ公開されていないので各報道からかいつまんで紹介すると、
・小学6年生
50メートル走で男女とも0.2秒
ソフトボール投げで男子4.2メートル、女子2.7メートル短い
・持久走
男子12歳で1500メートル。1985年と比較して24.87秒遅い
女子16歳で1000メートル。1985年と比較して27.57秒遅い
など、1985年をピークに(※東京オリンピックを受けて青少年の体力づくりが盛んになった結果)ゆるやかに子どもの体力が低下しつつあること、特に最近では自動車の普及だけでなく遊びの文化の変化から子どもが外で遊ばなくなったことから、その傾向が強まりつつあることを示しているという。一方、中高年齢層の体力増強傾向も見られ、こちらは健康ブームやサポート体制の強化なとが効果を発揮しているようである。
今回の調査では子どもの生活習慣と持久力(20メートルシャトルラン……往復持久走)の関係が調査対象にもあがっていた。これによると
・「朝食を毎日食べる」組は「食べない組」と比べると能力が高い
・「テレビ・テレビゲームの視聴時間が3時間未満」組は「3時間以上」と比べると能力が高い
・「8時間以上寝る」組は「6時間未満」組と比べると能力が高い
などの結果が出ている。文部科学省側では「生活習慣がきちんと身についていない子どもほど、運動能力が低い傾向が見られるとしている。
今回の調査結果が今件一度だけで、まだ具体的な数値を精査できる状況にない(一般公開されていない)ので評価が難しいところがある。が、「生活習慣が乱れていると身体がそれに対応するかのように弱体化する」という、よくよく考えてみれば当たり前のことが改めて裏付けられた、ということだけは確かなようだ。
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