ケータイのデジカメ・録画機能で気軽に野鳥をパチリ

2006年10月05日 19:30

モバイルイメージ野鳥の写真や動画の撮影というと一眼レフや望遠カメラなどプロ級の機材と腕前が必要というイメージがある。ところが山口県にある【きらら浜自然観察公園】では、携帯電話と観察場所にある望遠鏡とを組み合わせたユニークな方法で多くの人に野鳥の撮影を楽しんでもらおうという試みが行われ、好評を博しているという([このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています])。

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お客が用意するのは世間一般に利用されているごく普通のデジカメ機能付き携帯電話。多くの野鳥が訪れるため、野鳥観察の絶好のポイントとして知られているきらら浜自然観察公園では、この携帯電話を使った野鳥の撮影方法を紹介している。

やり方はきわめて簡単。野鳥の観察場所に固定されている望遠鏡ののぞき込む部分に携帯電話のデジカメのレンズを接し、デジカメ機能をオンにするだけ。携帯の液晶画面にはレンズを通した野鳥の拡大された姿が映し出される。

あとは撮影のボタンを押すだけ。動画でも静止画でも問題なく撮影ができる。デジカメ機能がある携帯電話ならほとんどすべての機種が使え、何らかのオプションをつける必要もない。単にレンズを合わせるのみ。

携帯電話の液晶をのぞきこみながら場所の調整も可能だ。一眼レフなどの高級カメラを持っていなくとも簡単に野鳥が撮影でき、気軽に楽しめ、保存することができるということで、多くの人に受け入れられ、評判も高い。

デジカメ+望遠鏡の使い方
デジカメ+望遠鏡の使い方

このような撮影方法を可能にした理由のひとつか、携帯電話のレンズが普通のカメラやデジカメと比べると小さいことにあるという。望遠鏡の接眼レンズより携帯電話のレンズの方が小さいため、近づけるだけで特別な機器を用いなくとも望遠鏡で撮影が可能となる。

今まで野鳥の写真というと一部のプロやマニアの人にしか撮れないという印象があった。しかしこの方法を使えばほとんどの人が持っている携帯電話のカメラで野鳥を撮れ、あとで何度でも楽しめ、他人との共用もできるので楽しみが広まると、公園のスタッフも語っている。実際、大人だけでなく子どもでも簡単に撮影できるため、幅広い年齢層に受け入れられることだろう。

また、「望遠鏡とデジカメで野鳥撮影ができるのなら他のものだって……」という発想の通り、たとえば【山梨県立科学館】のように「携帯電話で月の写真を撮る」など、天体観察・写真撮影にも用いられているようだ。

デジカメ機能付きカメラの普及によって、色々と新しい楽しみ方が工夫され産み出されつつある。今回の「望遠鏡との組み合わせで野鳥写真や天体写真を」というのも、有効な活用法のひとつといえるだろう。

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