【更新】コミケの創設メンバーで立役者の米沢嘉博氏、肺がんで逝去
2006年10月01日 20:10
[産経新聞]などが報じたところによると、同人マンガをはじめとした創作作品の祭典である【コミックマーケット(コミケ)】の創設メンバーで同準備会代表、マンガ評論家の米澤嘉博(よねざわ・よしひろ)氏が10月1日、肺がんのために逝去した。53歳。通夜は6日18時から、葬儀・告別式は7日13時半から東京都港区元麻布1-6-21・麻布山善福寺で行われる。喪主は妻、英子(えいこ)氏。
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米澤氏は明治大学在学中から批評家集団「迷宮」の活動に参加。「藤子不二雄論-Fと(A)の方程式」で日本児童文学学会賞を受賞。日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット」の創立メンバーの一人でもあった。1980年からは26年の長きにわたってコミケ準備会代表を務め、コミケの成長と共に21世紀を迎えた「コミケの長(おさ)」的存在。また、手塚治虫文化賞の選考委員も務めている。著書に「戦後少女マンガ史」「戦後SFマンガ史」などがあり、「阿島俊」の筆名でも多数の著書を残している。
先日から体調が悪化し7月に入院。9月30日には健康上の問題を理由にコミケの代表を退任するとの発表が行われたばかりだった。
日本の戦後文化の一面を形成し、支えたことは疑いようの無いコミケの生みと育ての親でもある米澤氏の早すぎる死は残念の一言以外に表現のしようが無い。謹んで哀悼の意を表したい。
[追記 21:06]【コミックマーケットのサイトでも正式に発表】が行われた。それによると1日4時40分に逝去したという。
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