GM、日産(7201)、ルノー間の提携協議打ち切りと正式発表
2006年10月05日 07:00
自動車大手の【GM(ゼネラル・モーターズ)】、【日産(7201)】、【ルノー】は日本時間の10月4日深夜、三社間で行われていた提携協議についてこれを打ち切ることで合意したと正式発表した(【ルノーによる発表リリース「Renault, Nissan and GM terminate Alliance Discussions」、英語・PDF】)。
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リリースによると3社は共同声明の中で、「提携がなされればお互いの相乗効果でさまざまなプラスの効果が得られると考えた。しかしその相乗効果の規模や利益の配分の面で合意ができなかった」と述べた。GMは日産とルノーに対し、資本参加をする場合、両社が(GMが他社と交渉が出来なくなるとして)補償金を支払うようにとGM側に求め、ルノーと日産は「補償金の支払いは提携の精神に反するものである(Renault and Nissan consider that the principle of compensation is contrary to the spirit of any successful alliance.)」と判断し、今回の打ち切りにいたった。
3社はGMの大株主であるアメリカの投資会社が提案したもので、10月15日を最終期限として交渉が進められていた。しかし今回GMが提携に際して「補償金を支払え」との提案に日産とルノーが反発日本・ヨーロッパ・アメリカと世界をまたにかけた自動車大手同士の再編構想はGMの「欲」によって頓挫したことになる。
日産やルノーはともかく、抜本的な改革を迫られているGMが今後大株主の指導のもと、どのような「手術」を求められるのか、引き続き注目していきたいところだ。
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