最新鋭戦闘機F-35、日本の嘉手納基地を含むアメリカ空軍の4基地に引渡し準備へ
2006年10月05日 19:30
【AirForceTimes】によるとアメリカ空軍は10月4日、最新鋭戦闘機F-35がユタ州のヒル空軍基地、サウスカロライナ州のショー空軍基地、同州のマッケンタイヤー空軍州兵基地、そして日本の嘉手納基地に向かわせる準備を進行中であると発表した(【発表リリース、英語】)。これら4基地がF-35の初期実戦配備基地となる。
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アメリカ国内の基地ではF-16戦闘機やA-10攻撃機の収納庫がF-35用として使われるが、嘉手納基地では専用の大きめな収納庫が用意されるとのこと。
F-35はまだ試験機の段階にあるためさまざまな試験飛行が行われるが、試験飛行や評価、F-35用のパイロットの育成や支援センターとして、アメリカ国内の3つの空軍基地が利用される予定。2年間の間さまざまな試験や実験が行われ、問題がないようなら実戦配備に向けて次の段階に進むことができるようになる。
アメリカ空軍では2009年から2025年までの間に1600機以上のF-35を購入予定である。また、海軍と海兵隊は別バージョンのF-35を購入予定とのこと。
4空軍基地の中に、グアムや中東、ヨーロッパ方面ではなく日本の嘉手納基地が含まれているのは驚きである(もっともヨーロッパの場合にはイギリスなどもF-35を導入するから、という意味もあるのだろうが)。それだけアメリカの国家戦略上、日本とその周辺地域が軍事的にも重要視されているというあかしなのだろう。
そう遠くないうちにF-35の勇姿が日本上空で見られる日がくるかもしれない。もちろん訓練飛行で、ということであるのが一番なのだが。
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(最終更新:2013/08/26)
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