任天堂のDSライトを美術館案内端末として利用する件、東京渋谷の「スーパーエッシャー展」と判明

2006年10月16日 06:30

モバイルイメージ先に【任天堂(7974)、DSライトを美術館案内端末として活用】で報じた、[任天堂(7974)]の携帯ゲーム機ニンテンドーDSを美術館案内端末として活用するという話について、この美術館が東京・渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで11月11日から来年の1月13日まで開催される【スーパーエッシャー展 ある特異な版画家の軌跡】であることが明らかになった。

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この展示会は独特の立体視・だまし絵などの描写で名を知られているオランダを代表する版画家マウリッツ・コルネリス・エッシャーの作品。独特の世界観とビジュアルイメージは多くのクリエイターに衝撃と新たな発想を与えている。日本テレビが主催しているこの展示会では有名な作品だけでなく初期の作品や道具、さらにはエッシャーの制作ノートもあわせ180点ほどのアイテムから構成されることになる。

ここでは展覧会場のみで使用可能となる観賞用ガイドソフトは任天堂が「時雨殿」などで構築したシステムを応用したもので、タッチペンを利用しながら音声ガイドを聞けるというもの。

スーパーエッシャー展で使われる案内端末としてのニンテンドーDS
スーパーエッシャー展で使われる案内端末としてのニンテンドーDS

このガイドで解説される作品点数は20点以上。音声に合わせてDSライトの画面上で拡大された作品を追える。またタッチペンを使って作品の拡大も自由に出来、章解説7点を含めて30点以上のガイドとなる。なおDSライトと観賞用ソフトは無料で貸し出される予定。

立体視の作品が多く思わず触ってみたくなるエッシャーの作品だが、もちろんお客が制作ノートのページをめくって鑑賞することは許されていない。そのため、DSライトで中身を見られるようにしたことになる。

単にゲーム機としてだけでなく、さまざまなIT端末としてもDSライトを普及させようという任天堂の戦略がまたひとつ実を結んだことになる。評判次第では常設化する美術館も名乗りをあげてくるだろう。エッシャー展での評判がどのようなものになるか、注目したいところだ。

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