高倉健氏の「お礼」の朗読CD「南極のペンギン」、10月19日発売

2006年10月08日 06:00

【asahi.com】によると、俳優の高倉健氏(75)の自作エッセーを自らが朗読したCD【南極のペンギン】が10月19日に発売される。目の不自由な子どもたちのために自主制作し、無料配布していたものを反響の大きさに応え市販するもの。

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元記事によれば朗読されるテキストは、元々高倉氏自身が2001年の70歳の誕生日に出版した同名の本。高倉氏が40余年の映画に携わった人生の中で体験したさまざまな出会いを元につづられたエッセイ集で、「無骨で不器用、寡黙ながらも素朴で力強くそして温かみのある」高倉氏のイメージそのものが伝わってくる、そんな重みのある内容となっている。

その内容の素晴らしさから、2003年には視覚障害者団体から「点字本を出したい」という依頼があったほど。さらに高倉氏は「役立つ方法はないか」と考え、知り合いの作曲家らと手弁当でCD創りを行い、全国で3000ほどの図書館や盲学校などに寄贈した。これがきっかけで「健さんのCD」が話題となり、より多くの人に伝えようという意図のもと、今回の一般販売となった。

高倉氏は「今まで、多くの人からたくさんの拍手と勇気をもらった。今度は、ささやかなお返しをしたい」と話しているという。

調べてみると今作は元々書籍だったものが人気を博して文庫本化され、それがさらにCDとして発売されるというように、何度と無く姿を変えて世に送り出されている。技巧に長けたものではない、しかしそれだからこそ純粋に「こころ」が伝わりそうな高倉健氏の「ことば」だからこそ、多くの人たちの胸に響き、支持を集めている。

今回のCD発売で多くの人に高倉健氏の「拍手と勇気へのお礼」が届き、それはまたさらに多くの拍手と勇気を高倉氏にもたらすことになるだろう。


(最終更新:2013/09/16)

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