吉野家(9861)、2007年2月期の連結決算見通しを下方修正

2006年10月07日 07:30

牛丼イメージ先に【牛丼効果やはり絶大!? 吉野家(9861)、1日限定の牛丼販売でも売り上げが13%増加】でも報じたように牛丼の復活で売り上げがアップし闘牛のごとく鼻が荒かった【吉野家(9861)】。だが10月6日、2007年2月期の連結決算の業績見通しについて、経常利益を従来予想の53億円から39億円に、最終該当期利益を22億円から18億円に下方修正すると発表した(【発表リリース、PDF】)。

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「牛丼」再開なれど利益は
下方修正
……牛肉調達量がネックか

今回の修正では売上高は前回予想の1351億円から1362億円へ上方修正。これは下期から連結対象となったうどんの【はなまる】によるもの。アメリカ産牛肉輸入再開の遅れによる影響を勘案した前回予想より上回っている。一方で吉野家そのものの売り上げが当初予想を下回り、牛丼再開関連の宣伝費が増加したため、経常利益は当初予想を下回ってしまった。また、アメリカ産牛肉の調達量が当初予想よりも少なく、「牛丼パワー」による収益回復力がまだ不足しているのも一因のようだ。

一方同日発表された【2006年8月度中間期連結業績(PDF)】によれば、売り上げは前年同期比3.7%プラスの622億4800万円、経常利益は41.3%増の8億6300万円に登った。今段階ではまだ牛丼の販売は反映されておらず、主力商品の豚丼が好調だったことがうかがえる。

今後逐次販売期間を伸ばす牛丼がどこまで営業成績に寄与するか。アメリカ産牛肉の輸入量次第であるだけに、先の読めない状況であるに違いはないだろう。

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