任天堂(7974)、2007年3月期中間決算発表。過去最高の決算成績、ミリオンセラーは9タイトル

2006年10月28日 07:30

【任天堂(7974)】は10月27日、2006年中間期決算発表の中で、売上高2988億円(前年同期比+69.4%)、営業利益671億円(+242.2%)、経常利益946億円(+66.6%)、中間純利益543億円(+48.4%)となり、中間期決算を発表して以降、最高水準に達したと発表した(【発表リリース、PDF】)。また、同期内における100万本以上の売上を上げたミリオンセラーソフトは9タイトルに達したことも明らかにした。

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リリースによれば携帯ゲーム機ニンテンドーDSがハード・ソフト共にワールドワイドで好調であり、これが好成績を下支えする一方、円安に推移したことによって為替差益が100億円発生したことも一因としてあげている。

具体的な公開売上数値としては、

・ニンテンドーDSの当中間期販売台数は世界規模で1000万台突破、普及台数は2682万台へ
・当中間期の『脳を鍛える』シリーズの世界規模での販売本数は459万本、累計では851万本
・『ポケットモンスター ダイヤモンド』『パール』は9月28日発売にも関わらず9月30日までの計測で173万本を販売
・当中間期のミリオンセラーは9本。『ニュースーパーマリオブラザーズ』は676万本、『脳を鍛える大人のDSトレーニング』は300万本、『ニンテンドッグス』は246万本(世界規模、当中間期)


などとなっている。

昨今の任天堂の株価が高水準で推移しているのも、これら携帯ゲーム機の人気の高さと実力を裏付ける結果であるのは間違いあるまい。任天堂ではこれを足がかりに、新型家庭用ゲーム機Wiiや、ニンテンドーDSのゲーム機以外の使い方への展開も模索しており、まだまだ「隠し玉」を持っているような雰囲気がうかがえる。

リリースではミリオンセラーについて9タイトルすべてが自社製品という説明がされている。今後任天堂陣営としてはその地位をさらに強固なものとするため、他社ソフトからもミリオンセラーが出ることを期待したいところだ(【スクウェア・エニックス(9684)】のタイトルが恐らくその役割を果たすのだろう)。

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