「たまった脂肪を落とします」ロート製薬(4527)、分かりやすい漢方薬で漢方事業に進出
2006年10月14日 08:30
【ロート製薬(4527)】は10月13日、「分かりやすい漢方薬」という提案テーマを元に、「和漢箋(わかんせん)」シリーズにて漢方薬事業に進出することを発表した(【発表リリース】)。11月8日にシリーズ第一弾を発売する。
スポンサードリンク
ロート製薬は元々目薬や胃腸薬「パンシロン」などで知られている製薬メーカー。だが、近年の自然志向や東洋への回帰志向などの顧客ニーズの傾向を受け、漢方薬の独自の効き目や良さ、特徴を研究。このたび漢方薬の新シリーズ「和漢箋(わかんせん)」の発売にいたったという。第一弾は4処方。
効き目と分かりやすさ
手に取りやすさを追求
「和漢箋(わかんせん)」の特徴は「分かりやすい漢方」にある。漢方独特の四文字熟語のような漢字だらけの名前だけでなく、効能や効果が理解しやすいパッケージで提供。さらに100円ショップやコンビニなどで見かけるサプリメントのような、店頭で吊り下げ陳列も可能な一週間分の小袋タイプもラインナップした。いわく、「自分に合ったものは何か、何に効くのか分かりやすいよう、パッケージに工夫を凝らしました。医薬品ならではの効き目と分かりやすさ、手に取りやすさを追求したパッケージ」とのこと。
ちなみに一般の紙袋タイプは3週間分、小袋タイプは1週間分。小袋タイプはお気軽に試せるように、という意味あいもあるようだ。
第一弾として発売されるのは「防風通聖散」「当帰飲子」「十全大補湯」「補中益気湯」の4処方。今後順次アイテムは追加される。「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」の場合パッケージには「脂肪を分解・燃焼しておなか周りの溜まった脂肪を落とす」と大きく描かれており、本来の商品名である「防風通聖散」はその横に小さく書かれている。バックには少し横に広いお腹を押さえる女性の姿が描かれており、「お腹の脂肪がらみの漢方薬だな」というのが一目で分かる。
副作用や処方箋の有無という観点から考えると漢方薬とサプリメントの区別がつきにくくなる昨今。パッケージや陳列方法次第では、サプリメントと同じように漢方薬が店頭に並べられるようになるかもしれない。「薬と栄養補助食品を同列に見るのはどうなんだろうか」という意見もある一方、「手軽に安全な手法で健康を得たい」というニーズに応える商品であるのも事実。「過ぎたるは及ばざるが如し」という言葉にあるように、自分の身体をコントロールする上で、自分の身体と相談しながら適度な量でお世話になるのも良いかもしれない。
(最終更新:2013/08/31)
スポンサードリンク
ツイート