みずほ証券が誤発注問題で東証提訴へ、404億円を要求
2006年10月17日 07:00
【中国新聞】の報道によると【ジェイコム(2462)】株式の大量誤発注問題で【東京証券取引所】が【みずほフィナンシャルグループ(8411)】のグループ証券会社【みずほ証券】から404億円の損害賠償請求を求められている件で、みずほ証券側が今月10月中にも404億円の損害賠償を求める訴訟を東京地方裁判所に起こす方針を固めたことが10月16日までに明らかになった。
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みずほ証券によれば一連の誤発注による損失額は買い戻し費用などで407億円にのぼり、そのうち404億円が東証の責任であるとしている。東証では当時の鶴島琢夫社長が引責辞任したものの、みずほ証券側の請求額には応じられない態度を貫いていた。
一連の流れを箇条書きにまとめると次のようになる。
・みずほ証券によるジェイコム株式の誤発注発生(2005/12/8)
・誤発注解決のため「解け合い」を決定。価格は91万2000円(2005/12/12)
・東証、最高情報責任者(CIO)を新設(2005/12/19)
・みずほ、東証に損失の負担を検討と発表(1/25)
・東証、株数の30%超の売買を自動拒否するシステム導入開始(4/25)
・みずほが東証に誤発注の損害のうち404億円を賠償しろと催告書を送付(8/23)
・みずほの催告書を東証は拒否(9/9)
・みずほが東証に再度回答を求めるも、東証は「責任なし」と回答(10/3)
・みずほが東証に「404億円払え」と賠償提起を決定←今ここ
東証は当初から全面的にみずほ側と争う姿勢を見せている。両社のサイト共に今件に関する最新情報は掲載されていないが、今後法廷の場で争うことになればさまざまな情報が開示されることになるだろう。その過程で誤発注の真相も明らかになるし、両社の情報公開の姿勢も明確化されるに違いない。注意深く今後の動向を見守っていこう。
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