経済産業省、2005年度下期の「天才プログラマー/スーパークリエーター」12人を選抜

2006年10月11日 12:30

時節イメージ【経済産業省】は10月10日、ソフトウェア関連部門における天才的な人材の発掘・育成を目的としているプロジェクトにおいて選任作業を行い、12名の「天才プログラマー/スーパークリエーター」の認定を行ったと発表した(発表ページ)。

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正式なプロジェクト名は【未踏ソフトウェア創造事業】。ゲームソフトウェアや携帯電話などにおけるIT市場での独創的な技術などの成功事例などにもあるように、事業そのものの遂行はもちろん、この分野で活躍する可能性が高い、独創的な技術やビジネスシーズを有する「有力者」の卵をピックアップし、育成するのも目的のひとつ。今プロジェクトは2000年度から開始され、今回は41件を採択し事業を実施し、12名の”天才プログラマーとスーパークリエーター”を認定した。認定者には10月24日に開催の【IPAフォーラム2006】で認定証の授与が行われる。

①創造性等に秀でたソフトウェアの開発を行う優れた能力を有する個人(又はグループ)を支援する
②個人のアイデアを積極的に評価する観点から、複数の審査員による合議制ではなく、自らも秀でた実績と能力を持つプロジェクトマネージャーが、独自の視点からプロジェクトの選定を行い、その後の進捗管理、評価まで責任を負う
③個人(又はグループ)が開発等に没頭できるようにし、サポート役も果たせるプロジェクト管理組織を設け、プロジェクト管理や成果報告書の作成等を支援する


という点でこれまでの国によるソフト部門での支援とは異なるとしている。

要は、「未踏ソフトウェア創造事業というプロジェクトを、優秀なプロジェクトマネージャーのもとで複数実施しているが、その事業の中で特に優れたスタッフを表彰し、支援をしていこう」というもの。今プロジェクトには「パソコンの父」で最近では100ドルパソコンの開発にも携わったアラン・ケイ氏をはじめ、この分野での著名人が名を連ねており、それらのプロジェクトマネージャーから優秀の「太鼓判」を押された12名の今後が期待される。

ちなみに今プロジェクトは今回の12名で累計99名の「天才プログラマー/スーパークリエーター」が認定されたことになる。百人目は色々な意味で記念にもなりげんも担がれるため、話題に登ることだろう。

……優秀なチーフのもと、恵まれた環境下で思う存分能力が発揮できるのは素晴らしいことだが、ひとつだけ難を言えばそのネーミング。官公庁のこういった取り決めや名づけは得てしてあたりさわりのないものにならざるを得ないのだが、「天才プログラマー/スーパークリエーター」というのは……。もう少し何とかならなかったものだろうか(笑)。


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(最終更新:2013/08/25)

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