レトルト食品を週1回以上利用するのは49.4%、男性では「カレー」が大人気

2006年10月13日 12:30

レトルトカレーイメージリサーチ会社の【インフォプラント】は10月11日、iモードユーザー5814人からの回答結果の分析として、レトルト食品(プラスチックスの容器や袋に密閉して高温高圧で殺菌した保存食)を利用する頻度などに関する調査報告を発表した(【発表リリース(PDF)】)。それによるとレトルト食品を利用する頻度は「週に1回以上」が半数に迫る49.4%を占め、また男性では「カレー」が一番人気で7割を超える支持を集めていることが明らかになった。

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まずレトルト食品を利用する頻度だが、「月に2~3回」がもっとも多く27.2%、ついで「週に1回」が21.6パーセントを占めていた。さらに「週に2~3回」が20.0%と続く。「ほぼ毎日」や「週に4~5回」というそれこそ「毎日のように」というレトルト食品大万歳派は合わせても7.8%に過ぎなかったが、これと「週に2~3回」「週に1回」までを合わせた「週に1回以上」は先に述べたように49.4%と過半数に迫る勢いを見せている。

老夫婦の台所イメージまた男女とも19歳以下の若年層で「毎日のように食べる」派が多く年を経るといったん減り、さらに年を重ねるにつれて増加傾向にあるという面白い現象が見られる。これは「若年層では一人暮らしなどで食生活にあまり注力できないからレトルトに頼る」「結婚生活に入ると食生活が充足するのでレトルトから離れる」「年を経ると介護食の都合や調理の手間をかけないようにレトルトを多用する」という事情があるものと思われる。特に女性では50歳以降がもっとも「毎日のように食べる」派が多いのは、年を経ても台所をあずかる立場の女性がレトルト食品で手間を簡易化させようという工夫をしているようすがうかがえる。

この分析結果の正しさは、「レトルト食品を利用する」理由に「時間・手間がかからない」がトップで8割以上にのぼり、それに「保存ができるので、まとめ買いが可能」という理由が6割近い値で続いていることからも明らかである。また、「食べきりの分量にちょうど良い」という理由が老齢層に多いのも注目すべきポイントだろう。

利用するレトルト食品としては「カレー」がもっとも多く59.8%、麻婆豆腐や炊き込みご飯のもとなど「料理の素」がそれに続いて56.7%だった。ただ、男性に限ると「カレー」が71.2%とずば抜けた数字を出しているのに女性は53.9%と振るわず、逆に女性の場合は「料理の素」が65.5%でトップとなり、それに「パスタ・パスタソース」が続き、「カレー」はそのあとになっている。「主食としてのカレー」を男性は選びやすく、「他の料理とあわせて料理の素を」と女性は考えている、のだろうか。

年齢層別でもこの傾向はほとんど変わらず、男性は「カレー」・女性は「料理の素」という構造は老若問わずという形になっている。ただ19歳以下に限ると女性でもカレーがトップになっており、若い女性の場合はおしゃれよりも食欲を満たすほうが優先しているのでは、という推測も成り立つ。

食生活を便利にし、さまざまな変化をもたらしたレトルト食品。元々アメリカ陸軍が携帯用食料として開発したのがその由来だが、冷凍食品が普及していたアメリカではあまり普及せず、逆に冷蔵庫の普及が遅れていた日本で広まり開発も進められたという育ちを経験している。そういう意味では日本のレトルト食品が世界中でもトップクラスにあるのもむべなるかなというところだろう。

(最終更新:2013/09/16)

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