ヤフー動画で「夏のゆずりは」11月1日から配信~メタボリックシンドローム関連医療ドラマ
2006年10月10日 12:30
【Fuji Sankei Business-i】によると、ドイツの製薬会社の日本法人で血圧をコントロールする医薬品を販売している【日本ベーリンガーインゲルハイム】製作の医療ドラマ【夏のゆずりは】が11月1日から[ヤフー(4689)]の動画サイト【ヤフー!動画】で公開される。メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の恐ろしさを知ってもらうためのドラマで、無料で閲覧できる。
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「夏のゆずりは」は1話約10分の構成で10話完結の、高血圧治療をテーマしたドラマ。今現在ダイジェスト版が公開されている。ベテラン俳優の長門裕之氏や松村雄基氏が出演する本格的なもので、オリジナルのもの。該当ページによると概要は次の通り。
父を許せない息子。息子に思いを伝えたい父。重なりあった偶然が、途切れた二人の絆を紡いでいく……。
海浜総合病院の内科医・新宮幸一(松村雄基)の元を、父・秀治(長門裕之)が訪れる。秀治を避け、多忙を理由に会おうとしないことを親友の勝俣保(小野寺丈)にたしなめられても、幸一の気持ちは動かない。そんな保も、実は幼い頃自分と母を捨てた父を激しく憎んでいた……。
ドラマの中では医学用語や話題をやさしい言葉に置き換え、さらに患者の視点を取り入れてドラマ仕立てにすることで、高血圧症のリスクを多くの人に知ってもらおうという狙いがあるという。一方でこのような医学や病気をメインにすえたドラマはテレビ放送を前提とするのは(視聴率や局の方針などから)難しい。ネット配信だからこそできた、と俳優の長門氏は語っている。
制作費にあまり違いはないだろうが、放送枠の確保となるとテレビと比べればネット配信の方がはるかにハードルが低い(予算の上でもその他の面でも)。その意味では、大手の動画配信サイトがテレビ局の役割を果たし、今回のドラマのような作品の受け皿となるのは非常に意義深いものがある。
もちろんよからぬことを考えて配信する輩が出てくることも否定できないが、動画配信サイトにはそれなりの倫理規定もあるし、そういうものを持たないところにはアクセスも集まらないからあまり効果が無く、結局自浄作用が働くことになる(し、それを期待したい)。医学や文化、古典芸能など、視聴率の問題からテレビでは報じられにくい、しかし意義のある動画が今後、ますますこのようなスタイルで報じられることになるのだろう(本来はNHKなどがその役割を果たすべきなのだが、荷が重過ぎるきらいがある)。
それこそ【YouTube】や今回のヤフー動画のような動画投稿ポータルサイトが、インターネット上のテレビ局として社会的な地位を獲得する日がそこまで迫っているのかもしれない。
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