小泉元首相も乗ったセグウェイ、日本で法人向けとして発売へ。お値段約100万円ナリ
2006年10月21日 06:30
【日本SGI】は10月20日、【セグウェイ】社が発売している立ち乗り式電動二輪車「セグウェイ(SEGWAY)」についてこれを日本国内で発売する正規総販売代理店となったことを発表した(【発表リリース】)。第一弾として「PTモデル」を発売する。88万2500円(税別)で6万7500円からの保険料が必要。税込みで保険料も合わせると約100万円の計算になる。
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セグウェイはかつてアメリカ・アップル社のスティーブ・ジョブズ氏の絶賛を受けたりアメリカの政府機関も関心を寄せているという噂話が出たり、果てはTime誌でも紹介され「世紀の発明」としてもてはやされた立ち乗り型自動二輪車。海外ではすでに警察や民間の警備会社、倉庫やイベント会場、ゴルフ場など閉じられたエリアでの移動手段として活用されている。また最近ではブッシュ大統領が来日時に小泉元首相にプレゼントし、小泉元首相がそれを駆って「出勤」したことでも話題になった。
セグウェイは日本SGIの分析によると、「充電式で ジャイロセンサによる自律制御機能によって、アクセルやブレーキの操作なしに体重移動だけでスムーズに発車や停止ができ、小回りのきく操作性が特長となっています。これらの特長を活かしセグウェイを建物内や広大な敷地で活用することで、移動に要した時間や労力を短縮して、生産性の向上が期待されます。さらに電動式で排出ガスもゼロのため、静かで環境にも優しく、走行コストが安い新しい移動ツールとしても高い関心が寄せられています」というもので、地球に優しく便利な道具としての可能性を秘めているとのこと。
日本では道路交通法との絡みから公道での運転は出来ない(公式サイトでは「日本の現行の道路交通法制度上、公道での使用は認められていません。私有地内に限定して使用できます(2006年10月現在)」と表記されている)ため、日本SGIでは
・法人向けの用途として工場や倉庫、物流センター、大学、研究所など広大な敷地を持つ施設内およびショッピングモール、アミューズメントパーク内における移動手段
・施設内や建物内の警備用として民間セキュリティ会社や、地方自治体のロボット特区など特別に認可されたエリアにおける使用
を想定・提案していくという。
日本ではこれまで、たとえば『商業タイプ』や『標準タイプ』『小型タイプ』などが並行輸入されていた。今後は日本SGIが正規総販売代理店として販売体制を整備し、保守・修理サービスをサポートすると共に、「Segway保険」も提供提案するとのこと。
日本SGIから販売されるセグウェイのモデルは、セグウェイPT(パーソナル・トランスポーター)モデルの汎用版i2と、オフロードに適したx2の2タイプ。スペックはそれぞれ
・「i2」モデル:セグウェイPTの汎用モデル
最高速度20km、車重47.7kg、走行距離24km~39km(バッテリーフル充電時)
充電電源 AC 100V
・「x2」モデル:オフロードに特化したモデル。
最高速度 20km車重 54.4kg、走行距離14km~19km(バッテリーフル充電時)
充電電源 AC 100V
日本公式サイトでのセグウェイの使用例。外人さんが乗るとどうしてこうまで格好よく見えるのだろうか、不思議である
公開された【日本公式サイト】ではさまざまな使用方法などの提案がなされており、見ているだけで心ときめかせるものがある。軽自動車並みの価格はふところが痛むし、一般公道での使用が出来ないため個人で購入するのはあまり意味がない。公共機関や大型量販店などの商用として、あるいは遊園地内でのレンタル機器としての貸し出し品として、今後見かけるようになるだろう。
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(最終更新:2013/09/02)
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