一歩先行くネットワークゲーム『セカンドライフ(Second Life)』の日本語版、まもなく公開
2006年09月24日 06:30
先に【職業・デザイナー、供給先・世界中、お店・ゲーム内……仮想世界のビジネスチャンス】をはじめとしたネットワークゲーム関連記事で何度と無く紹介している、アメリカの多人数同時参加型「仮想世界」体験ロールプレイングゲーム【セカンドライフ(Second Life)】の日本語版がまもなくリリースされることが明らかになった。
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『セカンドライフ』は目的意識やシナリオに沿った形で進行する通常のネットワークゲームというより、環境シミュレーターや箱庭の概念に近く、特定の結末を持たない仮想世界として提供されている。一定の定められたルールの範囲でならプレイヤーは『セカンドライフ』の世界内で自由気ままに振舞い、社会生活を楽しむことができる。乗り物にまたがりドライブしたり、衣装を着込んで知人と自慢しあったり、建物を建てて優越感にひたったり、ビジネスを始めたりなど、実に多種多様な「第二の人生」を満喫できる。
『セカンドライフ』日本語版トップページ
『セカンドライフ』の会員・ユーザー数は既知の有力ネットワークゲーム『World of Warcraft』『エバークエスト』『ウルティマ オンライン』と比べれば少ないが(ユーザー数はメーカー側発表で4万人)、自由度の高さから、ゲームとしてよりは「コミュニティ形成の場」「総合エンターテインメントを楽しむ世界」としての評価が高い。
経済的な取引が活発なのも『セカンドライフ』の特徴のひとつ。ゲーム内通貨「Linden」はアメリカの本物の通貨との相互交換が可能で、現実さながらの商取引が行われる。さらにゲーム内ではデザイナブルなアイテムやプログラム、ソフトウェアまでもが販売されている。これらの「商品」はゲーム内だけでなく、ゲームの外部ででもインターネットショップを通じて取引が活発に行われ、場を盛り上げている。運営側も最初からキャッシュのやり取りを前提にゲームを構築しているだけでなく、奨励もしている(トップページには直近24時間以内に消費された米ドルの額が表示されているくらいだ)。もちろんセキュリティなどには十分以上の注意を払っている。
【日本語版の紹介ページ】では英語部分のメッセージがいくつか見られるところを見ると、「まもなく公開」という表記はあれども実際には日本語版の公開は先であると思われる。また、料金体系がアメリカドル・クレジットカード支払いだけしかないなど、日本国内で出回っている日本発の同様のゲームと比べると、現時点では不便な点も多い。
とはいえ、『セカンドライフ』にはそれらのハードルを乗り越えてでもプレイしたくなるような魅力に満ち溢れているのもまた事実。さまざまな可能性を秘めたこのゲームの、正式な日本語版のスタートを心待ちにしたいところだ。
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