イランが国産初の戦闘機Saegheh(サエゲ)を披露、曰く「F-18に似てるが性能は上」

2006年09月07日 19:30

イランイメージ【Airforcetimes】などが報じたところによると、現在大規模軍事演習を実施しているイランは9月6日国営テレビを通じ、イランが国産で初めて開発生産した戦闘機Saegheh(ペルシャ語表記。「サエゲ」と発音。英語でThunderあるいはLightning、日本語で「雷」)を紹介した。外見はアメリカのF/A-18戦闘機に似ているが曰く「more powerful(より性能は上)」とのこと。

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SaeghehイメージSaeghehはイラン人の技術者により設計開発されたもので、昨年飛行テストをしたのち、イラン空軍が正式採用した。国営テレビに映し出された情景では、2機のロケット発射シーンが映し出され、対地攻撃能力も持ち合わせていることをアピールした。実際に対地攻撃能力としては、複数のロケット弾と2000ポンド(約900キロ)の爆弾の両方を搭載できるもよう。パイロットは一人しか確認できず、一人乗りと思われる。

開発ベースとなった機種は報じられておらずあくまでも「イラン国内で100%独自に開発した」と主張しているが、その外見からF/A-18ホーネットかあるいはF-5タイガー(1970年代にアメリカがイランに供与した機体)が元だと思われる。

イランは現在核技術開発などで特にアメリカと対立中。自国開発の新型戦闘機を披露して軍事力の強固さを見せつけ、交渉のカードを追加しようとしているようすがうかがえる。

また、これを受けてかイランのマフムード大統領はアメリカのブッシュ大統領に対し、国連総会の場において二国間協議を行うべきであると声明を発している。

整備能力などもあわせスペック的に未知数な部分が多く、Saeghehの性能は未知数。ただ、これが仮に量産されるとなれば対アメリカはともかく周辺諸国にはそれなりの脅威にはなりうるだろう。何よりも「自国で開発した」とする発言が事実であるとすれば、性能云々よりも「自国で戦闘機を開発できる技術を獲得した」ことの方が興味深い・注目すべき事実といえよう。

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