チョコカール(袋詰め版)
2006年09月30日 18:00
「Garbage Shot」第三十九回。今回は別の用件で立ち寄ったコンビニで「新発売」と銘打たれて並べられていた、ちょっと気になるお菓子を。【明治製菓(2202)】の代表商品「カール」の新タイプ、「チョコカール」。そう、あの刑事犬でもなければ列車砲でもなく、高速短距離ランナーでもない、「それにつけてもおやつはカール♪」の「カール」のチョコタイプだ。
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店では「新発売」のプレートと共に目立つ場所にずらりと並べられていて、当方も以前は見たことがなかったのでまったくの新製品かと思ったのだが、調べてみたところどうやら事情は少々複雑なようだ。
「チョコカール」そのものは実はすでに去年の5月、新商品として発売されている。【リリースもちゃんと出ている】。いわく
●カールにたっぷりのチョコレートをかけ、サクサクの食感とチョコのハーモニーが絶妙です。
●スナック生地にココアを練りこみました。口中にカカオの風味が広がります。
●スナックのかるい食感に、しっとりしたミルクチョコレートがベストマッチです。
●パッケージはチョコレート感たっぷりのデザインです。
とのこと。最後の「パッケージは~」のところは少々妙な違和感を感じたが、問題は中身ということで気にしない。問題は発売地区で、一部地区(中部・関西)と記載されている。道理で今まで見かけなかったはずだ(当方は東京・練馬在住)。
さらに調べを進めてみると、箱タイプはその後発売地域を広げ、期間限定としてイチゴチョコカールも出たようだが、リリースを見つけることは出来なかった。ましてや袋詰めバージョンについての言及は一切なく、【カールのカテゴリの新製品一覧】にも「チョコカール」の姿を見つけることはできない。謎は深まるばかり。まぁ、手元にあるのは本物なのだからあまり妙なかんぐりをするのも興ざめだ。
チョコカール袋詰めバージョン
袋はやや小ぶりのサイズで1袋あたり90グラムの重量。袋の中央には「サクサクなのにチョコたっぷり!」のコピーが踊る。封を切るとふわっとしたチョコの香りが鼻を刺激する。通常のカールの時の、揚げ物というかスナック特有のべたつきそうな香りとはちょっと違う。
チョコカールを袋から出してみる
早速袋から出してみる。正直、見た目はびっくりする。通常のカールともかりんとうとも違う、ちょっと驚きを隠せない第一印象。いや、チョコ菓子なのに違いはないのだけど。その、ナンだ。芋虫のような、ねぇ。
見た目は味覚に影響を与えるのは既知の通りだが、それがすべてではない。その原則を信じて(と大げさなものでもないが)ひとつ口にする。見かけの驚きなどどこかに吹き飛んでしまった。
正直、うまい。
カール特有のサクサクとした軽い感触を残しつつ、チョコレートの重量感を持った歯ごたえと、カバーリングされているチョコの外皮が歯に触れる時の「みしっ」としたかみ応えが妙にマッチする。チョコレートのかけてあるボリュームが絶妙なのが幸いしているのだろう。これ以上厚いとチョコの自己主張が強すぎてカールが中に入っている意味がなくなるし、これ以上薄いとカールが前面に出すぎてしまう。
それに、カールシリーズに特有の「油によるべたつき」が無いのもマル。気温が高い環境だとチョコが溶けてそちらの方のべたつきの心配をしなければならないが、今の時期になればその可能性もほとんどないだろう。カールシリーズにしては珍しく、冷やして食しても美味しくいただける。
気になる人もいると思うので……。
チョコカールを袋から出してみる
ひとつ中を割って断面を撮影。ちょっとピンボケしてしまったが(撮りなおしました)単にカールの外側をチョコがけしただけでなく、内部にもちゃんとしみこませてあり、色がチョコ色。味ももちろんチョコとカール。口にした時点で外壁のチョコ層とカールが交じり合うのでそこまで気にする必要もないのかもしれないが。
そういや箱版の説明に「スナック生地にココアを練りこみました。口中にカカオの風味が広がります」と書いてあったか(笑)。【チョコレート好きには究極の一品、「チョコレート噴水」ことチョコレート・フォンデュ・ファウンテンで永久機関的にチョコな一日を】でも紹介した、チーズフォンデュのチョコ版に通常のカールを入れて食べるのとはまた一味違うということだけは間違いあるまい。
メーカーの公式リリースが無いので確かめようが無いが、複数のコンビニやお店で見かけたので、特定店舗での限定販売ではないはずだ。恐らくは全国規模での発売だと思われる。昨年発売された際に地域限定ということで惜しくも手に入らず涙してしまった人は、この袋詰め版「チョコカール」を思う存分かみしめて食べるのが良いだろう。
[後日談]後日といっても当日の話なのだが。今記事執筆時に購入したのとは別の、100円ショップで「チョコカール」を見つけた。同じ明治製菓によるもので、中身も成分もまったく同じなのだがパッケージが微妙に違う。しかも価格が約半分。どうしたものだろうかと考えてみたのだが、今回上で取り上げたのは全国版パッケージによるもので、100円ショップで販売されていたものは、全国版発売に伴い生産が終了した地域限定版のものではないかと推測される。賞味期限が100円ショップ版の方が微妙に早いのと、パッケージデザインがシンプルで地味なのがその推測を裏付けている。
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