「なんでも鑑定団」出品の戦艦長門の軍艦旗、大和ミュージアムに石坂浩二氏が寄贈

2006年09月26日 19:00

戦艦長門イメージ【呉インターネット写真ニュース】によると、テレビ東京系列で放送されている人気鑑定番組「なんでも鑑定団」で司会を勤める石坂浩二氏が、同番組に出展された旧日本帝国海軍戦艦長門の軍艦旗を自費で買い取り、これを広島県呉市にある【大和ミュージアム】に寄贈した。

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軍艦旗イメージ戦艦長門は一時期連合艦隊の旗艦も務めた戦艦で、第二次世界大戦終結時には唯一まともに稼動する形で残存。戦後戦利艦として第三国に軍艦として引き取られることもなくアメリカ軍に接収され、ビキニ環礁での核実験によって1946年に沈没した。実験による爆発の中、並み居る他の戦艦群がいともたやすく沈むのに対し、長門は長時間その姿を海上に残した耐久性の高さでも知られている。またその優美なスタイルから「機能美」を感じるファンも多い。

今回石坂浩二氏によって寄贈された長門の軍艦旗は、かつて同氏が司会を勤める「なんでも鑑定団」に、長門を接収した米海軍の艦長の娘から出展されたもの。プラモデル作りが趣味で軍艦にも造詣が深い石坂氏は自費1000万円でこれを買い取り、「このような貴重な品は縁のある大和ミュージアムに展示するのが一番ふさわしい」とし、今回の寄贈にいたったもの。

なお、元記事の写真などにもあるようにこの軍艦旗はしばらくの間、「大和ミュージアム」の名物でもある1/10サイズの戦艦大和モデルが納められている「大和ホール」で見ることができる。

「単なる布切れ、旗ではないか」と思う人もいるかもしれないが、軍では軍旗、軍艦旗はその部隊や艦艇のシンボルであり、象徴であり、心のよりどころであり、神聖なるものに他ならない。その部隊・艦の魂が乗り移っていると表現する人もいるくらいだ。時を経て戦艦長門の軍艦旗が「大和ミュージアム」に納められたのも、何らかの巡りあわせ、「大和」が引き寄せたものかもしれない。

そして石坂浩二氏の今回の寄贈行為には、(人によって)色々な思いがあるだろうが、当方としては「これぞまさに真の大金の使い方」と感服するしかない。


(最終更新:2013/09/02)

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