シュワちゃんのパワーもハッカーにはかなわず? シュワルツェネッガー知事、ハッキングで音声データ流出の被害
2006年09月13日 06:30
【IT media】が報じたところによると、アメリカのカリフォルニア州知事にして映画俳優のアーノルド・シュワルツェネッガー氏の私的な会話の録音データが、州のコンピュータから違法にダウンロードされた疑いがあるとして捜査が進められている。知事はこの会話でアフリカ系・ラテン系アメリカ人は短気だと言及していた。今件はロサンジェルスタイムスによって報じられた。
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この件を受けてシュワルツェネッガー知事のライバルで11月の知事選挙での候補者の一人からの突き上げを受け、シュワルツェネッガー知事は謝罪している。一方でこの音声データは知事のオフィスからではなく、コンピュータのハッキングによる可能性が指摘され、捜査が行われているという。現在8月末に身元不明の人物が知事オフィスのコンピュータから音声ファイルをダウンロードした形跡が見つかり、その人物のIPアドレスが特定できたところまで調査は進んでいるという。
一方今件を報じたロサンジェルスタイムス側ではこの録音データの入手ルートを明かしていない。いわく「いかなる質問も捜査当局に問い合わせるべきだ。当紙は情報源を明かさない」とのこと。
録音データはもともと補佐官とのミーティングの際に録音されたものだという話だが、そもそも何でそのようなデータが録音され、しかもデジタルデータ化され何らかの形でサーバ上に保存されているのかが不思議でならない。直接その場に両者が居合わせて打ち合わせたのではなく、テレビ電話かIP電話などのデジタルデバイスを用いてやり取りされたとしても、基本的に音声データは記録されないはずだ(元記事では「音声”ファイル”をダウンロードした」と表現されているので、リアルタイムで会話を横から盗み聞いたわけではない)。あるいは知事としての業務中、あるいは知事オフィスでの音声データはすべて保全するようにとの決まりでもあるのだろうか。
ともあれ、映画では時を超え平行世界を超え、ジェット機を操り、無敵のヒーローとして活躍、実世界の知事としても活躍目覚しいシュワルツェネッガー知事も、ハッカーによるハッキングの「攻撃」には少々分が悪いようである。
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