「うるう秒」を無くして代わりに「うるう時間」? 変更案浮上

2006年09月07日 12:30

時節イメージ【NIKKEi NeT】によると地球の自転が24時間よりわずかに長いことから生じる時刻のズレを修正する「うるう秒」について、これを廃止して数百年に一度「うるう時間」を創って調整するという案が浮上している。【国際電気通信連合】の作業部会で2007年9月にも合意し、正式決定とするプロセスで進められている。実施時期は2010年以降になる予定。

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時間イメージ現在、地球の公転周期の微妙なずれで四年に一度(と百年と四百年に一度)で日数単位で調整される「うるう年」の他に、地球の自転周期のずれで修正する「うるう秒」が存在するが、後者の「うるう秒」は原子時計との差を調整するためのもの。1972年に「うるう秒」を設けてから23回もの調整をしているる最近では2006年1月1日午前9時前に、「午前8時59分60秒」を加えて1秒遅らせたのが記憶に新しい。

「うるう秒」を無くして数百年に一度の「うるう時間」を設定してまとめて修正する案を推進している勢力としては、「ナビゲーションシステムをはじめとするコンピュータの誤動作のことを考えると、秒単位で調整するうるう秒など廃止して、数百年に一度まとめて時間単位で調整すればいいではないか」という考え方のようだ。秒単位で管理運営をする作業においては、かなり深刻な問題のようである。

大勢の生活にはほとんど影響を与えないし、「うるう秒」が「うるう時間」に制度を変えたからといって時間の流れが変わるわけではないが、今回のニュースも「時の流れ」と関わる人たちの模索と努力は日夜続いているという一つの証しだろう。

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