NECで大人向け情報リテラシー解説サイト「ことはじめ・インターネット」を運営中
2006年09月04日 12:30
【NEC(6701)】では8月から、大人向けに情報リテラシーの解説を行うサイト【ことはじめ・インターネット】を運営している。一見あでやかに見えるインターネットの世界だが、「普段、ユーザーがほとんど意識しないインターネットの仕組みや基本の考え方を説明し、そこからネットの影の部分への注意を促す」のが目的(【参照:CNET Japan】)。
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「情報リテラシー」とは情報を自分の目的にあわせて使用できる能力のこと。文字の読み書きの能力を「リテラシー」と呼ぶが、これを情報一般に当てはめて情報リテラシーと呼ぶ。情報を使いこなすための力、というところだろう。
ことはじめ・インターネット
NECではすでに一昨年2004年、子ども向けの情報リテラシー解説サイト【あんぜん・あんしん・インターネット】を開設。教育現場からの利用を中心に、多数(8月の段階で50万件超)のアクセスがあったとのこと。
昨今、インターネットが年令を問わず多くの人にインフラとして普及度を増しているのに伴い、情報リテラシーの解説に対する需要の高まりから、大人向けのコンテンツとして「ことはじめ・インターネット」の開設となった。子ども向けサイトとペアで、保護者や教育関係者の利用を見込んでいる。初心者はもちろん、インターネットの利用に慣れたユーザーも対象にする。
サイトでは「インターネットと情報社会」「インターネットってなんだろう」「ここがポイント・インターネット」「ユビキタス社会にむけて」の4項目に大別した上で、情報の特質や「デジタル」「TCP/IP」の概念など、基本事項の説明を通し、電子メールやウェブサイトでの情報の取り扱いや、セキュリティの必要性について理解をうながしている。また、子ども向けの「あんぜん・あんしん・インターネット」同様にイラストを多用し、余裕のあるデザインを用いることで、美しさや使いやすさに配慮したデザインを採用。「小難しそうでとっつきにくい」場合が多い技術系サイトのイメージを払拭している。
こういったサイトは個人個人が自ら使うことはあまりないと思われる。むしろ企業の新人研修や、高校など教育現場の高学年の授業で教材として利用するべきだろう。そうすることで、「インフラとして普及しているのに倫理面をはじめとした常識面での教育が不十分」という状況が改善されるに違いない。
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