調査結果によると、ITエンジニア自身は自ら、あるいは周囲を「不健康である」という認識を多かれ少なかれ持っているようだ。自分自身については「少し不健康」をあわせ84.2％、周囲は84.8％を「不健康だと思う」と判断している。ITエンジニアの職場は病巣ではないかとの錯覚が頭をよぎる。

気になる「では実際にどのような点を気にしているか」という問いには、「目の疲れ」「体重」「肩こり」がトップスリーを占めた。この項目にはうなづいたり、どきっとした人も多いのではないだろうか。これに続く「体脂肪/コレステロール」も「体重」に類するものであり、肥満関係の心配が多いことがうかがえる。またそれに続く「不眠ほかストレス性の症状」「腰痛」「頭痛」もIT系企業で働く人たち共通の悩みであることは疑うべき余地もない。

健康で気になっている点(3つまで回答)

ではこれら気になる症状の原因は何か。自らが自覚している原因としては「運動不足」「睡眠不足」「コンピュータの作業過多」「食事の不規則なタイミング」が続く。上位回答の項目に、耳が痛い人も多いだろう。

健康で気になっている点の原因(3つまで回答)

記事ではこのほかにも、「太ってるというイメージがあるが実際に計測してみたらそれほど太っている人はいないではないか」(計測値的に肥満範囲の人は1/4。これは一般的な比率にほぼ等しい)、意外に健康に気をつけている人も多いことなどの調査結果が報告されている。「年齢を経るごとに不健康ではなくなる」という調査結果が出ているが、これは別にITエンジニアに限ったことではないので参考にはならない(「悪いことをした人の多くが毎日パンを食べているから、パンは犯罪を助長する」という意見のようなものだ)。

ともあれITエンジニアというものは特定の項目について疲労がたまりやすいもの。上位データなどを参照し、自分の生活をかえりみて、注意を払うにこしたことはないということだ。