固定電話版iモードこと「Lモード」サービス終了へ
2006年09月18日 08:00
【NIKKEI NeT】によるとNTT東西地域会社は、専用の電話機から簡単にインターネット接続が簡単なインターネットテレビ・iモードケータイの電話機版ともいえる「Lモード」サービスから撤退する方針を固めたという。2007年度末をメドに新規加入受付を停止、2010年をめどにサービスそのものを終了する見通し。ブロードバンド通信の普及や各種端末、ケータイの普及でインターネットへの常時接続が一般化するなかで、ネット利用者のすそ野を拡大するというLモードの役割を終えたと判断したようだ。
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LモードとはFAX付据え置き型電話に液晶パネルをつけた一体型の専用端末を用いたインターネット接続端末で、パソコンを使えなくてもインターネットや専用コンテンツを利用できるというのがセールスポイント。メールサービスや天気予報、各種情報メールマガジンやタウンページ検索などが専用メニューで用意されているあたり、「パソコンより身近なインターネットライフを体験するための仕組み」という意味合いが強い。
すでにNTTグループでは関係する電話機メーカーやコンテンツ制作会社、自治体などに撤退の打診を始めているという。関係者への影響や利用者の代替手段などを考慮した上で、今年中にもサービス停止の方針を公表するとのこと。
最近では家庭用ゲーム機でもネット接続が当たり前の時代となり、ファミリー向けサービスも充実しつつある。あとはプリンター機能がつけば、Lモードの機能はほぼ満たされることにもなる。取って代わる、というと多少語弊があるかもしれないが、パソコンやブロードバンド環境の普及だけでなく、ケータイ、ネット接続が可能な家庭用・携帯ゲーム機の広まりもLモードを終了させる要因になったのは間違いあるまい。
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