GMOインターネット証券、9月28日の接続障害の状況を報告

2006年09月30日 12:30

【GMOインターネット証券で大規模トラブル発生】でも報じたように【GMO(9449)】のグループ証券会社である【GMOインターネット証券】において9月28日大規模なシステム障害が発生、お昼過ぎまで障害が続いた件について同社は公式サイトなどで状況の説明を行った(【システム障害に対するご説明】)。データの送信処理のミスが一連の事態の発端とのこと。

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リリースによると障害の発生から事態の復旧にいたる経緯は次の通り。

9月27日
16:00 フロントシステムから委託先バックシステムに27日取引データを送信

9月28日
04:00 照合処理で障害が発生したため、原因の解明と復旧作業開始。
09:00 フロントシステムのデータをバックアップファイルより復旧する作業を開始。
12:40 フロントシステムが昨日の状態へ復旧。昨日、受注の注文に関して約定を反映。
13:30 システムの正常稼動を確認後、取引を再開。 


取引再開は13時半とあるが、実際にはそれ以降もサイト経由での注文に時間がかかったり、直前の注文に関する約定内容が反映し切れていないなど、事実上一日中まともな取引が出来ない状況だった。

先の記事でも一部取り上げたが9月28日においては

・9時過ぎからは「はっちゅう君」(発注だけを行うツール)を含めサイトからの発注は停止されていたもののログインしてのサイトメニューや各種確認は出来た。
・しかし買い付け余力や持ち株データなどがデタラメな内容になっていた。
・システムが停止していた機関はヘルプディスク(コールセンター)による電話での注文受付が行われたが、それの反映が1時半以降もなかなか行われなかった。


などの問題が確認されている。

GMOインターネット証券では高島秀行代表取締役社長によるブログ【社長ブログ2.0】が開設されているが、そちらでも問題の発生した9月28日前後の記事に対し実に数多くの意見が寄せられている。中にはリリースなどを元に技術的検証を行い、「まったくの基本が出来ていない」などと正当かつ辛辣な意見もあり、単に「炎上した」とばかりはいえない状況にある。

今回のシステム障害は対応の不手際さ(市場が開場する9時になってから初めてフロントシステムのデータをバックアップファイルより復旧する作業を開始している。単なる調整による現状のリカバーだけでなく、バックアップを使わざるを得ない状況を想定して、9時には何らかの形でサービスが提供できるよう、複数の処理体制を整えておくべき)など、金銭面でのインフラを提供する企業の対応としてはお粗末極まりない様子がうかがえる。

社長ブログのコメント「今後はこのような事態が2度と再発することがないよう努力してゆく所存でございます」の「努力」が有言実行されるよう、(恐らく行われるであろう【金融庁】の行政処分もあわせ)ユーザーからの意見をあえて受け止め、真摯な態度で臨んでほしいものだ。

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