「携帯>据置」「DSシェア過半」「一世帯あたりDSプレイヤーは3人」Wii発表会でDSの現状発表
2006年09月15日 12:30
先に【任天堂(7974)、次世代ゲーム機「Wii」を今年12月2日に25000円で発売すると発表】で報じたように[任天堂(7974)]は9月14日、同社が発売予定の据え置き型家庭用ゲーム機「Wii(ウィー)」について2006年12月2日に2万5000円で発売すると発表したが、その発表会の中で同社が発売している携帯ゲーム「ニンテンドーDS」について、「携帯>据置」「DSシェア過半」「一世帯あたりDSプレイヤーは3人」などさまざまなデータも明らかにされた。
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これは公式サイトに掲載された【レジュメ(プレゼンテーション用の資料)】から判明したもので、そのいずれもが「ニンテンドーDS」という携帯ゲーム機がいかに大きなインパクトを家庭用ゲーム業界に与えつつあるかということを実証するもの。
具体的には「脱”ゲーム離れ”」、つまり「Uターン現象」的なものがおきつつあるとした上で、
・2006年1月から8月にかけて据え置き型ゲーム機市場が88%縮小すると同時に携帯ゲーム市場が2.3倍以上に拡大、特にDSソフトは4倍以上の伸びを示した(いずれも前年同期比)。
・携帯型ゲームソフト市場が据え置き型ゲームソフト市場を上回った。
・一世帯あたりのユーザー数は据え置き型が2.2~2.8人、携帯ゲームでは2.0人が平均だが、DSでは任天堂調査史上初の3.0を記録。
・一世帯あたりのユーザー数が多い=ゲーム人口のすそが広がりつつある、ゲーム人口が拡大しつつある。
などと結論付けている。
任天堂レジュメによるDSをはじめとした携帯ゲーム機の躍進を表すデータ
任天堂では「DSが売れているからといってWiiが売れるとは限らない」と断じた上で、「DSでの成功方程式を参考にし経験を活かし、いかにWiiを多くの人に楽しんでもらうか」という考えのもと、ネット機能もたくみに使いこなしながら「ゲーム端末としてはもちろん、総合エンターテインメントネット端末としての役割を果たす」べく、さまざまな機能が盛り込まれていることを説明している。
Wiiの仕様詳細や同時発売タイトルなど、Wiiそのものの詳しい内容は上記レジュメや関連情報サイトを御参照いただくとしても、任天堂側の「意気込み」がひしひしと伝わってくる内容であることは否定のしようもない。
立場を替えて考えてみれば、当方自身強く感じていることなのだが、ゲーム業界に関するニュースで久々に心の底から何か湧き上がる期待感をとどめることができない。たとえるのなら、クリスマスイブで枕元にサンタクロースに届けてほしいおもちゃの内容を書いた紙を入れた靴下をおき、変装用のひげをつけた自称サンタクロースの親からのクリスマスプレゼントを楽しみに待ちながら床につく子どものような、そんなわくわく感がWiiには感じられる。
少なくともあと三か月の間、多くの人にとって、夜も眠れず昼寝して発売を待ちこがれる日々が続きそうだ。
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