ニンテンドーDSに似せた商品に勝手に登録商標をつけて販売していた中国国籍の商社社長、著作権法違反などで逮捕

2006年09月30日 07:30

[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]によると[任天堂(7974)]の携帯ゲーム機ニンテンドーDSに似せて作った商品に登録商標を勝手につけ、日本各地のゲームセンターにクレーンゲームの景品として売りさばいていたとし、新潟県警察本部は神奈川県横浜市の商社【忠成】の社長呉暁斌容疑者を商標法違反(販売目的所持)・著作権法違反の疑いなどで逮捕した。

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呉容疑者はニンテンドーDSに似せた商品9000点ほどを中国の浙江省にある電機メーカーから輸入し、任天堂の登録商標「GAMEBOY」を付けて販売しただけでなく、日本のアニメのDVDの海賊版やニセモノのキャラクターグッズを輸入販売したなどの容疑がもたれている。特に「ニンテンドーDS」のニセモノについては見た目はそっくりだが、任天堂のゲームソフトは使えないとのこと。この商品は1個400円ほどで卸売会社に販売したという。

新潟県警察本部ではこれらの商品をゲームセンターのクレーンゲームの景品として東京の業者を通して全国に売りさばいていただけでなく、これら商品の製造そのものにも関わった疑いがあるとみて調べを進めている。呉社長は「日本で人気がある商品を調査して、その偽物ばかりを輸入していた」と供述しているとのことで、当初から「本物ではない」ということを認識して(あるいは自らが製造にも加担して)輸入していたことが明らかになっている。

また、別の報道によると呉社長らは「たまごっち」のキャラクターがプリントされたバスタオル1万点ほどを264万円で販売した疑いでも逮捕されている。

同社の会社概要を見ると、「オリジナル雑貨製品の企画・デザインから生産、販売」「OEM委託生産、中国製商品の輸入、販売」とあり、単なる輸入品の販売というよりは企画したものを中国で製造させて日本に輸入し販売する、代理店業のような色合いが強い。また、会社経緯には

単なる貿易会社としてではなく、ひとつのメーカーとして新たなブランドの展開や商品開発に力を入れ、お客様のニーズにお応えできるよう、意を込めて社名変更としました。


という表記がある。お客のニーズに応えるのは商人として素晴らしい心がけではある。が、意図的に不法行為ばかりをするのは不届き千万以外の何物でもない。日本でビジネスをするのは結構な話ではあるが、著作権や商標権を無視するのは中国などのお国柄なのか、と疑わざるを得ないお話にすら見えてしまう。

こんなあこぎな商売で年商38.5億円もあげているということはそれだけ不当な商売をしていることにもなる。その分真っ当なビジネスをしている人たちの割が食われてしまっていたことを考えると、腹も立ってくるというものだ。

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