【更新】マックが朝食メニューを終日提供か、米マックでCEOが検討中と発言

2006年09月23日 20:00

ソーセージエッグマフィンイメージ[産経新聞]が報じたところによると、ファストフードチェーン店の最大手マクドナルド(アメリカ)が、朝食メニューを終日提供することを検討中であることが分かった。同社のCEO(最高経営責任者)であるジム・スキナー氏が投資家との懇談会の席で明らかにした。具体的な実施スケジュールは決まっていない。

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記事によると朝食メニューはアメリカでは328億ドル(約3兆7720億円)規模のファミリー・レストラン市場において50%を占めるもので、デニーズなどがトップの座をキープしている。ほとんどのファストフード・チェーンでは朝食メニューのサービスは午前11時で打ち切られており、仮にマクドナルドが終日サービスに切り替えると(そちらに客が集まるため対抗手段として)、他のチェーン店も追随して終日サービスにする可能性がある、と推測する専門家もいる。

朝マックメニューイメージアメリカでは新メニューの登場で朝食メニューの売り上げが伸びており、これを終日販売にすることで夕方や深夜など閑散期の集客をもくろんでいる。もちろん「朝食メニューを終日販売すれば単純に取り扱いメニューが増えるので、店員の顧客への対応も遅くなる」などのデメリットを指摘している向きもあり、そう単純に物事はうまく進みそうにもない。

一方日本のマクドナルドに目をやると、朝食メニューは[朝マックと名づけられ]独自のマクドナルドの雰囲気を演出している。特に朝マックだけの「マフィンシリーズ」や「ハッシュポテト」はポイントが高い。また最近ラインナップに加わった「ベーグルシリーズ」は女性層に人気が高いという話を聞く。

マクドナルドの商品を何の気兼ねも無く買えていた時には、「どうして朝マックメニューは朝しか買えないのだろう。ソーセージエッグマフィンを昼や夜にも食べたいのに」(特にマフィンのサクサク感とソーセージのずっしりとした歯ごたえのコラボレーションがたまらない)との熱い想いを朝マックメニューにぶつけていたものだ。通常のマックとは一味違ったマックを感じさせる「朝マックメニュー」に一種の憧れを抱いていたと表現しても過言ではない。サイドメニューを加えても500円玉1枚で手に入るファストフードを目の前にして「何が憧れだ」と腹を抱えて笑うかもしれないが、たとえ安価でも時間の関係で手に入らないものとなれば、それは「ほしくても手に届かないもの」に他ならない。

アメリカのマクドナルドですら「まだ検討中で具体的には未定」。ましてや日本ではどうなるかまったくの不明状態には違いない。だが将来的に「朝マックメニューが日中でも注文できる」かもしれないのも事実。ましてや現在の日本マクドナルドはアメリカのマクドナルドの影響力が強い状態にある(アメリカのマクドナルドの直轄経営)ので、「アメリカにならって日本でも導入へ」となる可能性は高い。

各店舗の経営的に「日中販売商品の種類が増えるとそれだけお客の注意や注文も分散するから、既存昼メニューの集客が減るのではないか」「店員の日中における取り扱いメニュー数が朝メニュー分だけ増えるから、作業がそれだけ増え、結果的に顧客対応が散漫になるかもしれない」「日中メニューに朝マックメニューを載せるスペースがあるのか」などざっと考えただけでも問題点は山積している。だが、それでも果敢にチャレンジしてほしいものだ。

日中販売となった時点で「朝マックメニュー」という表現そのものが無くなるのは、少々悲しいものがあるけれども。

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