【更新】「働きびと」の9割が運動不足を実感、「忙しさ」や「金欠」がさまたげに
2006年09月26日 19:00
[読売新聞]によると、同社と【NTTレゾナント】の共同調査によって、仕事を持つ人の9割までもが「運動不足」を感じている一方、仕事の多忙や金銭的な負担などを理由に普段はスポーツをしていないことが明らかになった。
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今回の調査は約1000人の勤労者を対象にしたもの。派遣社員や契約社員までを合わせると回答者の9割がサラリーマン・ウーマン。自営業や自由業は1割。
最初の設問として「日ごろ、運動不足を感じることがあるか」というものには、
「よくある」……60%
「時々ある」……34%
「あまりない」……6%
「まったくない」……1%
という結果が出て、「よくある」「時々ある」をあわせた9割以上が「自分は運動不足である」ということを感じていた。しかしその一方でスポーツをする頻度についてたずねると「まったくしていない」が55%と過半数を占め、スポーツをしている人でも「月1日から2日」という回答が一番多くて21%と、あまり積極的にスポーツをしているわけではないことが判明した。「分かっちゃいるけど出来やしない」というところか。
ではなぜ「分かっているのにスポーツが出来ない」のか。その理由は
「忙しい」……65%
「お金がかかる」……31%
「スポーツをする場所が無い」……23%
という回答が得られている。「多忙で金欠でウサギ小屋」という、なんだか現代の世情を表しているようで物悲しささえ覚えてくる。
ライブドアや村上ファンド絡みの話でヒルズビル内でのスポーツジムで色々な話が語られたというエピソードがあったのをはじめ、セレブと呼ばれる方々は専用の運動機器が完備されたスポーツジムですがすがしい汗を流すというイメージが頭に思い浮かぶ。が、その実ほとんどの人はこの結果にもあるように、スポーツで汗を流す余裕すらないということになるわけだ。
一般的なスポーツへの取り組みは「安」「個」「多」がキーワードなようだ。すなわち、スポーツ関連への出資はできるだけ「安」く、やってみたいスポーツとしては水泳やフィットネスクラブ、ジョギング・マラソンなど「個」人競技に人気があり、観戦の視点ではテレビが圧倒的だが最近ではインターネットやケータイによるワンセグなど「多」様化という結果が出ている。挑戦してみたいスポーツの項目としては、たとえば「ゴルフは出費が大きいので個人競技でも遠慮したい」とか、「登山は年齢が高くなるほど人気も高くなる」など、それぞれの特性もかいまみえて面白い。
「スポーツをしたい」という人のニーズをかなえるためには「忙しい合間でも短期間で実践できるもの(あるいは専従する時間を必要としないもの)」「お金をあまりかけなくても済むもの」「場所をとらないもの」であれば良い。たとえば1時間おきに気晴らしにストレッチをする、ペットボトルに水や砂を入れて重し代わりにして手に持ち上下させる、一駅短い区間で乗り降りして一区間分を競歩で歩いてみるなど、できることから工夫し、「運動しよう」と積極的に動いてみるのが一番なのかもしれない。
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