『会社四季報 全70年DVD』には1936年発刊の創刊号から2006年2集夏号まで、70年分の『会社四季報』のデータ約25万ページが一挙収録されている。本文はもちろん表紙、巻頭や巻末のデータも収録されており、歴史的資料価値の高いものとなっている。検索は「会社名・証券コード」と「年集」の2系統での検索が可能。

特徴は次の通り。

数年前までの株価データなら各ポータルサイトが提供しているファイナンスコーナーでのもので事足りるが、よくて1990年代以降、下手をすると今世紀に入ってからのものしか収録されていない場合がある。ましてやバブル時代以前のデータは、無料サイトで見かけることは難しい。一方、古いデータまで含めた資料となるといくつか専門誌による冊子が出ているが、もちろんこれは紙媒体なので検索はできない。ざっと概要を見る分には良いが、データを精査するのには難儀する。

その意味ではこの『会社四季報 全70年DVD』は特に中長期投資家にとっては、「あればきわめて便利な解析資料」となりうるだろう。ただ値段が高いので、大儲けした投資家か、あるいは会社単位での購入が望まれる(ネットワーク利用には対応していないので、複数の端末からイントラネットを用いた利用はできないとのこと)。

逆に、「『会社四季報 全70年DVD』を手に入れられるようになるまで頑張ろう」という励み・目標にするのもひとつの手かもしれない。

(最終更新:2013/09/16)