リリースによるとセガサミーではサンリオの持つ優良なコンテンツを高く評価、現在の株価水準は投資価値があると判断し今回の大量保有を行う結論に達したという。大量所有報告書にもあるように、今回の株式取得は「現段階においては」純投資を目的としたものであるとのこと。

とはいえ、この「目的表記」も結構微妙なもので、今後業務提携や資本提携に状況が変化する可能性も無くは無い。少子化社会を迎え現状では市場規模の縮小は避けられないアミューズメント業界においても、さらなる業界再編の波がやってくる可能性は否定できないといえよう。

先日からサンリオの株価は急騰を続けており、「まもなく権利確定だから例のキティちゃん根付の優待をほしい投資家が大量に集まっている」という、分かったような分からないような理由付けで説明が行われていた。しかし実際のところはこの市場内取引による買い付けだったわけだ。セガの「現在の株価水準は投資価値がある」という発言も納得がいくだけに「なるほど」と合点がいった次第である。