肥満は肝臓がんのリスクを4倍以上に増加させるとの研究結果
2006年09月27日 06:30
[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]が報じたところによると広島市の財団法人【放射線影響研究所】は9月27日までに、「肥満は肝臓がんが発生するリスクを通常の4倍以上に高める」という研究結果を発表した。
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この調査結果は同研究所が広島県・長崎県の被爆者870人を対象に50年近く続けている健康調査を元に、被爆による影響をのぞいて分析した結果明らかになったもの。それによると「肥満」「飲酒」「喫煙」という、がんに影響を及ぼすと推定される要素と肝臓がんとの関連を調べたところ、
・「肥満」……BMI(※)値が25以上の人は肝臓がんになるリスクが4.6倍になる
・「飲酒」……少量でも影響がある。日本酒換算で1合/日飲む人は肝臓がんのリスクが1.7倍になる
・「喫煙」……関連性は確認できず
※BMI……体重を身長の2乗で割って算出。肥満度の割合を表すのに用いられる。
という結果が出たとのこと。
放射線影響研究所の大石和佳研究員は「生活環境を改めて肥満を防ぐことが肝臓がんの予防として効果があり、肝臓がんのリスクを下げることができる」とコメントしている。
今回の分析結果はあくまでも統計データの分析によるもので、たとえば「肥満遺伝子が肝臓がんの発生をうながす」というような直接的発生原因となるというような現象の解明とは別物。しかし過去から検証されるデータが何を雄弁に物語っているのかは結果を見れば明らか。
「肥満」で「飲酒」だと4.6×1.7で肝臓がんになるリスクが7.82倍になるのか、という素人考えすら浮かんでくるが、それはともかくとして肥満と飲酒は避けたほうが自分の身体にはよさそうなのは間違いあるまい。
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