味の素(2802)、辛くないトウガラシ成分「カプシエイト」でサプリメント発売
2006年09月27日 20:30
【味の素(2802)】は9月26日、新種のトウガラシから抽出した成分「カプシエイト」を活用した健康基盤食品『カプシエイト ナチュラ』を専用サイト【カプシエイト ナチュラサイト】の通販限定で販売すると発表した(【発表リリース】)。90粒入りビンで7875円(税込み)。
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味の素では辛くない新種のトウガラシ「CH-19甘」を開発しそこから新規天然成分である「カプシエイト」を抽出。この「カプシエイト」とは普通のトウガラシに含まれよく耳にする「カプサイシン」と似た成分ながら辛さが1/1000という刺激の少ない成分として注目を集めている。
「カプシエイト」は「CH-19甘」1トンから100グラムほどしか抽出できない希少なもの。味の素ではこれを活用したサプリメント『カプシエイト ナチュラ』を今回商品化したという。この『カプシエイト ナチュラ』には1粒あたり「カプシエイト」が約1mg含まれている。目安としては1日3粒服用とのこと。
公式サイトによれば
カラダを活発にさせることで知られているトウガラシの力はそのままに、辛くないからカラダに優しく無理なく続けられます。
とあるので、トウガラシ(の成分であるカプサイシン)と同じ効用を期待できると思われる。すなわち脂肪燃焼作用があるとされるトウガラシやカプサイシン系のサプリメントと同様、メタボリック症候群をはじめとする肥満傾向に悩む「ダイエット族」に特に注目されそうだ。また辛味はほとんどないので、辛さに弱い人でも安心して口にできるとのこと。
他に気になる点として、
・「CH-19甘」そのものは販売していない
・「カプシエイト」は普通のトウガラシにも含まれているが「カプシエイト ナチュラ」1粒分のを採るためには10本の「辛い」トウガラシを食べる必要がある
・「CH-19甘」は遺伝子組み換えによるものではなく品種改良で生まれた
などが説明されている。
トウガラシのカプサイシンでダイエットをはじめとした健康管理を続けているが、どうも辛味は苦手だな、という人は、まずは上記公式サイトをじっくり読んでみると良いだろう。
少々話はわき道にそれるが、今件の『カプシエイト ナチュラ』も含め、最近特に食品系の企業で利益率の高いサプリメント・健康食品系の新商品を自社サイト内通販のみで独占販売するというパターンが増えてきたのも気になるところ。販売ルートを限定することで商品価値そのものを高めると同時に、利益率のさらなる向上を模索する動きだろうか。
通販サイトの運営や流通システムの構築など、多少の手間や経営資源は必要とするが、サプリメントや大多数の健康食品は送付の際に生もの・壊れ物のような注意を図る必要はなく、通常の配布物と同じように送ることができる。しかも、特にサプリメントの場合には小さい容量で高額な商品を送付可能、つまりコストパフォーマンスの高い販売ができることになる。
今後、味の素だけでなく他の食品・素材・医薬品メーカーでも似たような動きが加速化されることだろう。それぞれの開発・生産元での販売ならば消費者も安心度が高まるのはうれしいところだが、あちこちばらばらだとそれはそれで面倒なのも事実だ。「楽天市場」のようなポータル的なサイトがあればよいのだが……。
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