ベクター(2656)、ウイルス感染ソフトの掲載を確認、感染タイトル数は3986

2006年09月30日 20:00

ソフトウェアのダウンロードサイトを運営する【ベクター(2656)】は9月29日、同社のサイトに「ウイルスに感染したソフト」が掲載されていたことを明らかにした(【発表ページ】)。感染したと確認されたタイトル数は3986に登ったという。

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経緯の詳細は参照ページに記載されている通りだが、感染が確認された9月27日の13時30分以降ベクターではロードサービスを停止。18時30分以降感染されていないソフトから順次ダウンロード再開手続きを行っている。

このため、「ウイルスに感染したソフト」が掲載されていた時間帯は9月27日の1時から13時30分の間となる。感染していたソフトが掲載されていたのはフリーソフト・シェアウェアなどが納められている【ソフトウェア・ライブラリ】に限定。【ショップ】【galge.com】では感染ソフトは確認されなかった。

感染していたタイトルは3986。そのうち3179タイトルは感染中にダウンロードされた形跡がなく、残りの807タイトルが合計7873回ダウンロードされたという。【ダウンロードされた可能性のあるソフト一覧】も掲載されているので、思い当たるふしがある人は確認をした後、同じく参照ページにあるウイルスの概要・被害・対策法に目を通し、対処をしてほしい。

なお今ウィルスはネットゲーム『リネージュ』などのアカウント情報を盗み出す特性があるようなので、ネットゲームをプレイしている人は特に注意が必要である。

今回のウイルス騒動は「ウイルス感染は無いとの安心を提供しているダウンロード専用サイトがウイルスに感染してしまった」という、本来あってはならないトラブルを起こしたことであり、憂慮すべき話である。一部報道によるとベクター社内のパソコン内に感染したウイルスがライブラリ収録ソフトにも広まったようだが、感染経緯に関する調査報告はまだ掲載されていない。

状況の確認と現状復帰が優先されるのは当然だが、感染の原因の追究と分析、そして今後の対策の立案と実行は必要不可欠であり、またそれらの情報の公開も当然あってしかるべきだろう。ベクターからの今後の情報開示に期待したいところだ。

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