今件については先に報じたように、後場に入ってから同証券会社株が急騰、間もなくして情報の告知のため、午後0時50分から午後1時55分まで売買が停止された。また今件に連想する形で同じく三菱UFJフィナンシャル・グループと三菱UFJ証券が大株主として名を連ねている証券会社【カブドットコム証券(8703)】も株価の大幅な上昇が見られた。さらに両社はこの時点でリリースを開示し、「現時点で合意に至った事実はございません」とコメントしていた([発表リリース、PDF])。

今完全子会社化は株式交換によるもので、2007年3月末日合併手続終了を目標に手続を進めていくとのこと。また交換比率は「合理的な手法による評価を勘案し、外部機関の評価も踏まえて、今後、協議の上決定します」とし、現在のところは未定。

三菱UFJ証券の株価は後場に入った直後から急騰し売買停止処分が解けた直後は(その直前に「現時点で～」と否定的なリリースが流れたために)やや売りが先行したが、その後はもみ合いながら上げつつ場を引けている。合併が来年3月末であることや交換比率が未決定であることなど、まだ決定的な材料とするには早いとする意見もある。

先行する形で急騰した三菱UFJ証券の株価が、今正式発表を受けてどのように明日以降動くのか、注目が集まるところだろう。