火も鍋も使わずに炊飯器やポットで簡単安心料理を
2006年08月31日 12:30
[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]のニュース内小特集で「炊飯器やポットで火を使わず簡単に、しかも安心な料理方法」が紹介されていた。インスタントものをひかえねばならず、自炊の必要に迫られている身の上の当方はもちろん、同じ条件に該当するであろう少なくない読者のため、まとめてみることにしよう。
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この料理法は料理に凝っている人で無くとも常備しているであろう炊飯器やポットで手軽に料理のレパートリーを広げようというもの。一人暮らしの人、火を使うのは危険だと思われるお年寄りや子ども、料理に不慣れな中高年でも、スイッチ一つで料理が作れるとあり、あらためて注目を集めている。
特集では最初に講習会のようすが映し出され、そこでは炊飯器でご飯と一緒におかずを創ってしまうという新しい調理方法が紹介されていた。映し出されたのはロールキャベツやカレーライスのカレー。後者の創り方といえば、肉や野菜、カレールーと水をポリエチレン製の袋に入れ、袋ごと水の中に入れて水圧を利用し中の空気を抜く。しっかり口を結んだら、お米と一緒に炊飯器の中に入れ、スイッチを入れるだけ。ご飯と一緒にカレーも炊けているというあん配。
このほかにもいなり寿司や鯖の味噌煮、カボチャ煮など、さまざまな料理が紹介されていた。高齢者や家族の介護に関わる人たちが熱心に先生の話しに聞き入っていたのが印象的。講習会の講師は「親の介護をされている方など本当に調理ができずお困りの方がいっぱいいらっしゃる。この炊飯器調理法が、楽しく楽な介護の実践につなげていけるのではと思う」とコメントしている。
次に、熟年世代の男性たちが開催している料理サークルが紹介された。とはいえこのサークルで使われる調理器具はどこににでもあるようなごく普通の電気ポット。創り方は炊飯器と同じで、ポリ袋に材料を入れて空気を抜き、ポットのお湯の中に入れるだけ。放送では野菜たっぷりな焼きそばやスペアリブ、蒸しパンを作っていた。
炊飯器やポットを使ったこの料理法は、いわば電子レンジやオーブンレンジ、圧力釜の代用をさせてしまおうというもの。身近な器具で安全に(火を使わないので)出来るということの他に、ボタンを押せばあとは基本的に放置で済むので、時間を有効に使えるというメリットがある。また、油を使わないので、カロリー制限などにも○。
注意事項としては次の三点に注意してほしいと番組のサイトではまとめている。
(1)ポリエチレン製の袋を使うこと(耐熱温度が120~130度)
※「ビニール」ではない
※炊飯器の加熱温度は100~110度くらい
(2)ポリ袋の中の空気をよく抜くこと(袋が破けるのを防ぎ、旨味を閉じこめる)
(3)油は極力使わないこと(袋の中が高温になり、破ける原因になる)
また、使用機種によっては炊飯器本体などを痛めたりにおいが残る可能性もある、対応する使用用途以外の方法を用いた場合には無料修理保証は効かないなどの注意も必要。
「火を使わずに料理を楽しむ」という話では、子ども向けの料理紹介漫画として「りんちゃんクッキーのひみつ」が思い起こされる。この漫画は、「子どもの料理で油や火を使うのは危ないから」ということで、電子レンジや湯せん、冷蔵庫での冷凍などを用いて色々な料理を作るお話が繰り広げられている。
「頭とハサミは使いよう」とはよく聞く言い回しではあるが、まさに炊飯器とポットは料理にとっては頭でありハサミになりうるもの。手身近にある道具で料理のレパートリーを増やし、食生活に彩りを添え、健康的な食事を楽しめ、料理をすることの喜びを体感できるわけだ。それほど難しい話でもなく特別な家電も必要としないので、興味のある人は試してみよう。
■関連外部サイト:
【ジャー炊飯器料理のABC(All About Japan)】
(最終更新:2013/09/16)
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