各銀行で窓口混雑対策を強化の動き
2006年08月28日 06:00
[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]が伝えたところによると大手銀行の間では、リストラなどで店舗の削減を進めた結果、窓口の混雑がひどくなりお客へのサービス度が低くなったという苦情が多数寄せられるようになった。このことを受け、携帯電話で窓口を尋ねる時間を予約できる店舗を増やすなど、利用者の待ち時間を短縮しようという取り組みが広まっているという。
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大手銀行におけるおもな「窓口サービス改善のための動き」は次の通り。
[三井住友銀行(8316)]……携帯電話やパソコンで待ち時間の確認や窓口を訪れる時間を予約できる店舗を増強
[みずほ銀行(8411)]……都内一部店舗でATMの混雑状況を携帯電話などで確認できるサービスを開始
[りそな銀行(8308)]……お客の希望するサービスを聞いて対応する専門ブースに案内する新タイプの支店を多数展開予定
大手銀行は公的資金の投入で不良債権処理を進め、リストラや経営統合などで経営内容を改善させたものの、サービスの低下が問題視されている。特に窓口業務の煩雑化で、対人窓口の混雑が悪化しており、苦情も殺到しているとのこと。銀行側では「即時収益増加につながる」新金融商品の開発にいそしんでいるが、中長期的の伸びには欠かす事のできない顧客ロイヤリティの維持向上のため、お客からの(特に窓口がらみの)苦情にどこまで応えられるかが課題になっている。
今回の動き以外にも【銀行で週末や夜間の営業拡大の動き】でも紹介したように、営業時間そのものを延長して来客を分散させ、混雑を緩和させる動きも見受けられるなど、上記銀行以外にもさまざまなアイディアでお客のニーズに応えようとする努力が見られるのは嬉しいところ。中にはこっそりお客の要望に反する改定を行う銀行も見られるので、利用者側としても「お客の立場に立った銀行」を選ぶという賢い選択をし、銀行の正しい努力に報いることが必要だろう。
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