先行ダッシュ!? 夏から中華まんなど「冬の定番・レジ横商品」をそろえるコンビニ続々登場
2006年08月22日 12:30
【FujiSankei Business-i】で指摘されているように、コンビニ大手の[ローソン(2651)]や【ファミリーマート(8028)】が相次いで中華まんの販売を開始した。レジ横に専用のガラスケースに収められ、買い物の会計をしにレジ前にまで行くと、ほかほかした蒸気と香ばしい香りでお客を誘惑する、あの「冬のともだち」にして「ダイエットの天敵」(笑)たる中華まん。この暑い夏の時期からどうして販売を開始したのだろうか。
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【リリース】によるとローソンの分析では、8月をピークに気温は低下し始め、前日よりも気温が下がった日は体感温度も下がるので中華まんが売れ始める。今年は定番の肉まんについて生地の配合を見直し食感をアップした。また、全国レベルで販売を開始する9月5日からは、ロース肉100%の高級肉まん、10月24日からは海鮮フカヒレまんなどのゴージャスバージョンも発売する。なおローソンにおける中華まんの売れ筋は
1位:肉まん
2位:ピザまん
3位:あんまん(粒あん)
とのこと。
また、冬場のレジ横魅惑アイテムとして中華まんと共に頭にすぐに思い浮かぶ、おでんの販売も同時に開始。つゆの味つけの違いを全国で8エリアに、メニューもエリア別のものを18種類も用意したという。
一方ファミリーマートでは、【リリース】にもあるように中華まん生地の製造工程を見直し、保水率が高くしっとりもちもちとした生地にし、グレードアップを図る。さらに肉まんでは肉のカットサイズを変えて食べやすくしたり、あんまんでは生地に豆乳を入れるなど、定番アイテムでの地道な改良が続けられている。
さらに【サークルKサンクス(3337)】ではおでんに注力をし、多種多彩なメニューを提供すると共に同社オリジナルおでんにして赤塚不二夫先生の漫画「おそ松くん」に登場するチビ太が持っているおでんをイメージした「チビ太のおでん」を大々的に告知(【説明ページ】)。加盟店舗で大きな登りを立てて発売をアピールしている(ちなみに今年は「三角こんにゃく」「ウインナーボール」「焼きちくわ」のセットだそうな)。
ライバルよりも少しでも早く発売して先行特権を得たり少しでも売上を伸ばそうとするあたりは、雑誌の発売日や新聞各社の記事展開の競争を見ているようで楽しいものがある。また、コンビニ経営をシミュレートするゲーム『ザ・コンビニ』シリーズをプレイすると、レジ前アイテムの設置タイミングがいかに難しいか、試行錯誤しなければならないことがお分かりいただけるはず。今や真冬でもアイスクリームが売れる時代。夏に中華まんやおでんが買えても趣(おもむき)があるのかもしれない。
(最終更新:2013/09/16)
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