「楽しい」「豚肉」「クール」? アメリカ市場でのユニークな証券コードの話
2006年08月22日 12:30
[このページ(Sankei Webなど)は掲載が終了しています]に、アメリカ株式市場における証券コードでの面白い話が掲載されていた。日本の株式市場は数字4桁の証券コードが用いられているが、アメリカではアルファベット数文字によるものが用いられている。その証券コードに、投資家の注目を引く目的でユニークなコード名を用いる会社があるという。
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オートバイメーカーのハーレーダビッドソンでは、証券コードに人気モデル名で20年以上続くオーナーズクラブの頭文字でもある【HOG】を採用したという話をはじめ、遊園地を運営するシーダー・フェアは【FUN】というコードを用いている。いわく、「娯楽提供という事業方針を表しているし、覚えやすい」とのこと。
他にも豚肉輸出業社のプレミアム・スタンダード・ファームは【PORK】、オリンピック・スチールは「オリンピック」→「五輪」にちなみ、ギリシャ神話にひっかけた【ZEUS】。ピザハットの親会社ヤムブランドは会社名と「おいしい」という言葉をひっかけて【YUM(おいしい)】というコードを取得している。
ただ、インパクトを狙ったり企業の事業を知ってもらうための証券コードは、企業側が思っているほどの効果は出ていないようだ。元記事でも投資アドバイザーは「面白いがそれだけ」と冷静に判断しているし、ビデオゲームメーカーのマジェスコが【COOL】というコードに変更したところ不評を呼び株価を下げた例もあるようだ。
日本では4桁の数字なので、証券コードで語呂合わせなり何か特殊な関連情報を持つものはきわめて少ない(例えば「よろしく」で「4649」だと名証のビルメンテナンス会社【大成(4649)】が該当するが、会社の名前や事業と証券コードの語呂が関連しているという話は聞かない)。ややこじつけも含めてかえりみてみれば、以前記事にした、「ライブドアがかつての証券コードと代表電話番号の下4ケタを同じにした」話や、【ソフトバンクの証券コードの秘密が、日経平均株価のコードとの共通部分が多いことにあるらしい】ということくらいだ。
日本の場合は証券コードが数字であること、さらに業種によって千の位のコードが決められてしまうことなどから、アメリカのように工夫をしたり受けを狙うことは難しい。せめて、既定の証券コードと企業名を結びつけるような語呂合わせ的暗記方法を考えて、楽しみたいものだ。
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