大統領もブログの時代!? イラン大統領がブログを開設
2006年08月15日 19:00
イランのアハマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領が8月11日、自分の思いをネット上で配信するため、自分のブログを立ち上げた(【該当ブログ】)。ペルシャ語がメイン言語だか、英語やフランス語、アラビア語でも掲載されている。
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第一回目の書き込みは同氏の生い立ち(テヘランから90キロほど離れたGarmsarという村の貧家で生まれたという記述で始まっている)、1979年のイラン革命、そして1980年代の対イラク戦争について語っている。中東系言語だけでなく英語やフランス語でも提供していることから、現在対立している欧米などの一般市民にも閲覧してもらい、自分の考えを伝えるという宣伝効果を狙っている向きもある。
ブログそのものの構造は比較的シンプルなものだが、リンクページや大統領のスクリーンショット集、リンク集、さらには質問メールフォーム、そして「アメリカとイスラエルは対レバノン攻撃によって新たな世界大戦(別の意味での大規模戦争)を引き起こそうとしていると思うか(Do you think that the US and Israeli intention and goal by attacking Lebanon is pulling the trigger for another word war?)」という投票コーナーも用意されている。ちなみにこの投票、記事執筆時にはYesが51%の50181票、Noが49%の48854票とほぼ均衡していた。
インターネットが広範囲に普及しブログなどのシステムの登場で、立ち上げや運営の技術的ハードルが低くなった今、一国の頭首がブログやメールマガジンを配信することはさほど難しいことではない。日本でも【小泉内閣メールマガジン】が有名だし、各党の党首や議員がブログなどを立ち上げ意見を交し合っている。[ヤフー(4689)]でも政治関連のポータルサイト【ヤフー! みんなの政治】が登場するほど、政治家とネットとの距離は縮まりつつある。
今回オープンしたイラン大統領のブログに対抗してアメリカのブッシュ大統領やイスラエルのオルメルト首相もブログを立ち上げたり、互いにコメントをつけあったりすれば、面白いかもしれない。ホットラインなどのような大げさなアクションを取ることもなく、気軽に意見の応酬ができるからだ。さらにチャットなどのやりとりもすれば、外交にも新たな道が開ける……かもしれない。
もっともそんなことにでもなれば、彼らを語った偽者大統領・首相がグロス単位で現れ収拾がつかなくなるのは目に見えているのだが(笑)。
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