『ローズオンライン』で情報漏えいの可能性、各種サービス停止

2006年08月09日 06:00

ゲームイメージゲームの運営や配信事業を行っている【フェイス(4295)】は8月8日、オンラインゲームの【ローズオンラインエボリューション】のサーバーから登録者のメールアドレスや名前、住所などの個人情報が流出した恐れがあると発表した【発表リリース】。登録者は現在35万人ほど。流出件数など詳細は現在調査中。

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今回流出が懸念されている情報の中には『ローズオンラインエボリューション』公式ブログ用のID・パスワードも含まれることが判明したため、該当される会員の登録メールアドレス宛に新パスワードを送る作業も行われている。

リリースによれば8月6日に不正アクセスの事実を確認し調査を進めたところ、情報流出の可能性を確認したため、同日中にゲームサービスと会員ページを停止し外部からのアクセスを遮断。7日には緊急対策チームを設置し、第三者専門機関に委託し現状調査と原因究明を開始したという。現在フェイスでは、不正アクセス禁止法違反容疑などの件で司法当局・関係官公庁に相談をしている最中ともしている。

現時点で流出した可能性が認められる本サービスの会員情報は「アカウントID」「パスワード」「メールアドレス」。さらに「氏名」「住所」「生年月日」を登録された一部会員については、それらデータの流出可能性も否定できない。クレジットカードを使った課金システムを採用していないため、金銭的な被害は発生しにくいと考えられる。

なお今件にあわせフェイス側では「詳細な事実確認、原因究明および再発防止策が完了するまでは、本サービスのうちゲームサービスおよび会員ページは停止」すると発表している。実際現在『ローズオンラインエボリューション』はプレイできず、公式サイトも今件に関する報告のみが記載されている。

情報漏えいそのものは喜ばしいことではないが、昨今発生しているオンラインゲーム関係の類似事件の中では、今件のフェイスによる事態に対する素早い対処と判断はかなり優秀な部類に入る。状況の推移を注意深く見守ると共に、被害が最小限に留まることを祈ろう。


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