あの四角いスイカ、ついにイギリスに上陸
2006年08月05日 20:00
【Daily Mail】によると、日本では数年前から商品化され発売されている四角いスイカが、このたびイギリスにも上陸を開始した。イギリスのスーパーマーケットチェーン店【テスコ(Tesco)】が手軽な値段で発売するという。
スポンサードリンク
今回イギリスで発売されるのは、日本で開発された技術を用い、栽培はブラジルで行われたという多国籍立方体スイカ。遺伝子操作や化学物質を使わず、自然にこの形になるように箱の中で育てられたもので、自然食嗜好の人もOK。
イギリスではスイカの人気が高まりつつある。需要も過去一年間で20%も増加した。テスコに限れば46%も増加している。しかしその丸い形状から、冷蔵庫の中で転がってしまい安定性に欠けることや、切り分けにくいので、まだまだ大規模に普及はしにくい傾向があった。
この四角いスイカはそれらの弱点をクリアしており、アピール度を高めている。テスコの食品バイヤーDamien Sutherland氏は「このスイカのサンプルを見て、多くの人から注目を集めているのに気がつき、これは良いと思った」とコメントしている。
ブラジルで約2か月かけて育成されるこの四角いスイカは、テスコでは5ポンド(1100円)以下で販売される。先のDamien Sutherland氏は「日本では46ポンド(1万円)で売っているという話だが、それはあまりにも法外すぎる」とし、この値段での供給を決めたという。
元記事ではイギリスの読者からさまざまな意見が寄せられている。「四角い意味があるのか。お客は値段が正当なものについてだけ購入を決めるものだ。次はまっすぐなバナナを作って高値で売るの?」と疑問視する人や、「正方形のソーセージも買ってみたいな」と面白がる人、「便利だからといって形を変えるのはどうだろう。スイカはスイカらしい丸いものがいいな」とこの形を否定する人もいる。一方「四角い形なら同じスペースで多くのスイカを運ばせることができるから輸送コストを下げることができる」という合理的な話を展開する人もいて面白い。
果たして日本発ブラジル作の四角いスイカがイギリスの人たちに受け入れられるかどうか、しばらく様子を見る必要があるだろう。
■関連記事:
【ハート形のきゅうりに愛を込めて?】
【渥美農業高、四角いマスクメロンを栽培特許出願。お値段1個1万円ナリ】
【すいかは常温保存で栄養増加、アメリカ農務省の研究結果】
スポンサードリンク
ツイート