今件では政治姿勢の対立から辞任した前首相の後釜に、ポーランド現大統領レフ・カチンスキ(Lech Kaczynski)氏が次期首相としてレフ氏の兄のヤロスワフ・カチンスキ(Jaroslaw Kaczynski)氏を7月10日に指名していた。「議会が賛成するのはほぼ確実」とする報と「権力集中はよくない」とする意見もあり、新首相にヤロスワフ・カチンスキ氏が就任できるかどうかは微妙なところだった。

議会では7月19日、長きに渡る質疑応答の末、新ヤロスワフ・カチンスキ首相の組閣した新政府案を承認、信任決議を採択した。投票数は賛成が240、反対が205だったという。ここに正式に双子の兄弟が大統領と首相を務めるという、現在の地球では唯一の国家が誕生した。

なおカチンスキ首相は所信表明演説で、「欧州連合(EU)の意思決定において、より大きな役割を果たしていきたい」「カトリックの道徳的価値は守る」と述べたとのこと。この「強み」をどのように、特に外交に活かせるのか注目したいところだ。

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