腎臓の機能検査薬を富士薬品が開発、8月から販売開始
2006年08月01日 06:00
【NIKKEI NeT】によると、ドラッグストア運営の【富士薬品】は初めて自社開発した、腎臓の働きを調べる新薬・糸球体ろ過量測定薬剤「イヌリード」を、医療医薬品として8月から発売する。
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「イヌリード」は実験用試薬としては「イヌリン」と呼ばれ、アメリカなど海外ではすでに発売されている検査薬。日本国内でこれまで使われていた測定法では糖尿病患者に対して問題点があったようだが、イヌリードならその心配も要らないとのこと。
記事によるとこの腎機能検査用薬「イヌリード」は富士薬品の富士市にある工場で製造、他の製薬会社に販売委託を行う。「イヌリード」は注射剤で、血液に入っても吸収されず腎臓で不要物としてろ過され、尿とともに排出される。このため排出量が少なければ腎機能が低下していることになる。
富士薬品ではこの他にも、痛風などの検査にも活用できる、血液中の尿酸値が高くなる高尿酸血症の治療薬など新薬について、安全性や有効性を調べる臨床試験(治験)を実施中だという。この「イヌリード」の売上については、初年度を2000人・2000万円、6年目には2万1000人で1億9000万円を想定している。
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