ニコン(7731)の元社員、通信技術のロシアへの漏えい容疑で書類送検へ
2006年08月10日 06:00
[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]が報じたところによると、【ニコン(7731)】の元社員が最先端の通信技術に関する資料を会社から盗み出し在日ロシア通商代表部に所属していた男性に渡していたとして、警視庁では今日にも両者を書類送検することが明らかになった。
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書類送検されるのはニコンの東京品川区にある大井製作所につとめていた元社員(47)と、在日ロシア通商代表部のロシア人の男(35)。警視庁の調べによると元社員は去年の2月、ニコンが開発した最先端通信技術の資料を会社から盗み出し、通商代表部の男に手渡した疑いが持たれている。この資料は光通信で大量のデータをやりとりする際に、データを安定させるための素子という物質に関するもので、持ち出しが禁止されていた。また、「元社員」と報じられているが、情報を取得した際にすでに「元」だったのか、事態の発覚を受けて「元」の立場になったのかは不明。
警視庁では8月1日に外務省を通じて在日ロシア通商代表部に所属していた男に出頭を要請したところ、翌日帰国。同男性への調査はストップしたという。この男はニコンの元社員に謝礼として現金数万円を渡していたとのこと。警視庁では最先端の技術を狙って違法な活動をしていたとして、今日にも2人を書類送検するとのこと。
出頭要請をした翌日に、まるで捜査の網を逃れさせるためであるかのように「翌日帰国」するあたり、事件への関与を肯定したようなもの。今件はよく語られる、技術情報をネタにした国際スパイ戦の氷山の一角に過ぎない。たかだか数万円のために、何物にも代えがたいものかもしれない高技術を手渡すなど、愚の骨頂でしかなく、両者(といってもロシア側はもう「帰国」してしまったが……)には厳罰をもって処するべきだろう。
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