コナカ(7494)、フタタ(9879)への完全子会社化の際の株式交換比率を2.3対1.0と発表

2006年08月17日 17:40

株式イメージ紳士服チェーン店の【フタタ(9879)】【アオキ(8214)】が株式公開買付(TOB)による経営統合を申し入れている件で、現在フタタの筆頭株主で2割ほどの株式を保有している【コナカ(7494)】は8月17日、株式交換などでフタタを完全子会社化して経営統合をする提案に際し、その交換比率を2.3対1.0とすることを発表した(【発表リリース、PDF】)。

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今件ではアオキが「敵対的な」TOBはしないと明言する一方、いわばフタタを巡ってのライバルに相当するコナカをけん制する発言が相次いでいる。またフタタもどちらの提案を受け入れるのかについて8月18日に臨時取締役会で協議するなど、フタタ争奪戦における状況は刻々と変化を告げつつある。さらに昨日17日の深夜にわざわざ株式交換による完全子会社化をコナカが発表し、それに対してアオキ側が【自分との合併の方が株主利益にかなうとの意見書を提示する】など、まさに「親探しの際に子どもを二人の親に引っ張らせた大岡裁き」のような状況を呈している。

今回提示された交換比率では、フタタ株式2.3株に対し、コナカ株式1.0株が割り当てられることになる。これは業績計画をベースとして外部専門機関のアドバイスを得て、さまざまな手法を用いて算定したとのこと。ちなみに両社の株価は本日終値でそれぞれ736円、1703円であり、フタタ株主にとってはかなりの好条件(736×2.3<<1703、つまりフタタ株式約1693円分でコナカ株式1703円分が株式交換で手に入る)となる。

今回の条件提示を受け、フタタ本社とその株主、そして対抗勢力(?)のアオキがどのような反応を示すか、注目が集まるところだ。


■関連記事:
【コナカ(7494)、株式交換による完全子会社化をフタタ(9879)に提案】
【紳士服のアオキ(8214)、フタタ(9879)に対し経営統合を申し入れ】

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