ナンバーポータビリティが導入されても他社の機種へ変更したくない人が53.0%、したい人は21.0%に留まる

2006年08月25日 12:30

モバイルイメージアンケートによるリサーチサイト【ゆびとまリサーチ】は8月22日、10月24日から携帯電話各社で実施される、契約会社を変更しても電話番号を変えずに済む「ナンバーポータビリティ」制度についてのアンケート調査結果を発表した。それによると、制度が導入されたら今の機種から他社機種に変更したい人は21.0%に過ぎず、逆に変更したくない人は53.0%と過半数を占めていることが分かった(【発表ページ】)。

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今回の調査は8月16日から22日の一週間に渡って行われ、有効回答数は394件だった。それによると、まず「携帯電話を持っているか」という問いには、「持っている」と回答した人は96.7%を占め、ほぼ全員が携帯電話を持っていることが分かった。

次に、10月24日から導入されるナンバーポータビリティについて、他社機種に変更したいかどうかについては、「他社の機種に変更したい」は21.0%、「したくない」が53.0%を占め、2割が機種変更を検討していることが明らかになった。一方で26.0%が「わからない」と答えており、今後制度の詳細や各メーカーの新機種の動向次第では他社機種への変更が増えてくるだろうことがうかがえる。

各携帯会社がもっとも気になる「変更する場合、どの事業者からどの事業者に変更したいか」という問いには、そもそも自分が今現在どの事業者の携帯電話を持っているかという問題もあり、ばらけた結果が出ている。それでも【NTTドコモ(9437)】から【KDDI(au)(9433)】への変更が13.9%と機種変更を選択した人の中ではもっとも多くを占め、NTTドコモから【ソフトバンク(ボーダフォン)(9984)】の6.8%が続いているなど、今回の制度がNTTドコモにとっては多少不利な結果が出る可能性を示唆している(もっとも現状でNTTドコモのシェア自身がトップを占めているのだから、そこから他機種に移行したいという人が多いのは当然ともいえるが)。

最後に事業者を変更したい、変更したくないと思わせる点について尋ねたところ、「割引/料金」をあげた人がもっとも多く、49.3%を占めた。ついで「各種サービス」「サービスエリア」「使いたい機種がある」「家族・友人が使っている」などが続き、「ブランド/企業イメージ」はさほどポイントにならないことが分かった。ユーザーはあくまでも実用的な観点で携帯電話のハードを選んでいるようだ。

10月24日のナンバーポータビリティ導入開始をひかえ、これからますます主要3社は新サービスや新機種の発表を行うだろう。それに伴い携帯電話ユーザーの心も山ほどのおもちゃやゲームがずらりと並べられたデパートのおもちゃ売り場を目の前にしている子どもの気持ちのように揺さぶられ、今回の調査結果内容も変化を生じるかもしれない。

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