エスエス製薬(4537)、「理想の睡眠時間より実際には1~2時間短い」などの不眠白書をまとめる

2006年08月16日 18:30

睡眠イメージ睡眠改善薬「ドリエル」などを販売している【エスエス製薬(4537)】は7月24日、不眠に関するインターネット調査を行いその結果を「不眠白書」としてまとめ、発表した(発表ページ)。理想の睡眠時間と実際の睡眠時間との間には1時間から2時間ほどの差があり、睡眠不足状態がまん延しているようすがうかがえる。

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今回の調査は2006年6月19日~23日に、全国の20~60代の男女1000名(男女とも各年代100名ずつ)にインターネット調査を行い分析をしたもの。その結果、平均睡眠時間は5時間以上7時間未満が67.2%と実に3分の2を占めた。具体的には5時間以上6時間未満が33.4%、6時間以上7時間未満が33.8%、7時間以上8時間未満は14.6%だった。

一方で理想の睡眠時間は7時間以上8時間未満と答えた人が46.7%とほぼ半数を占め、理想と現実の間には1時間から2時間ほどの差があることがうかがえる。

また、眠りのパターンを5つの選択肢の中から選んでもらったところ、次のような分類結果が出た。理想的な眠りのスタイルを得ている(と自分で思っている)人は案外少ないことがうかがえる。また、眠りが浅い人が合わせて約4割いることは深刻な問題だといえよう。

眠り姫型(いつでもどこでも眠れ、眠りも深く睡眠時間が長い)……31.8%
惰眠型(睡眠時間は短く、眠りも浅い)……20.9%
夢眠型(睡眠時間は長いが眠りは浅い)……19.4%
凝縮眠型(睡眠時間は短いが眠りは深い)……19.2%
快眠型(目覚めのよさ等すべてが理想に近い)……8.7%


ドリエルイメージ思うように眠れない「不眠」状態は(身を持って知っている人が多数だろうが)日常生活にさまざまな影響を及ぼす。だがその状態から意図的に脱する事はなかなか難しい。白書では不眠の原因について「精神的疲労・ストレス」をあげる人が8割近くに登っているという結果を挙げており、これは、第二位の「運動不足」(32.4%)、「性格」(14.9%)、「肉体的疲労」(13.1%)を大きく上回っている。メンタル的な問題が不眠状態を引き起こし、しいては身体そのものの不調のきっかけになることが示唆されている。

エスエス製薬が発売している睡眠改善薬「ドリエル」は2003年4月に発売されたが、年間6億円のセールス目標をわずか1か月で達成するほどの売行きを示し、2005年には27億円にまで拡大している。過去3年間の人口あたりの売上を比較すると東京が1位、大阪が4位につくなど、人口密集地である都市圏ほど多い結果が出ている。

都市部での生活ほどストレスがたまりやすく、不眠になりやすい。今回の調査は図らずしも都心部生活における「人々の疲れ」を不眠という観点から明らかにしたようだ。


(最終更新:2013/09/02)

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