武田薬品工業(4502)、5年~6年後にがんの新治療薬商品化へ

2006年08月05日 06:30

錠剤イメージ[このページ(Sankei Webなど)は掲載が終了しています]によると[武田薬品工業(4502)]では今後5年から6年後をめどに、乳がんと前立腺がんの新薬を発売する方針を明らかにした。同社ではすでにドイツのメルク社から胃がんや肺がんなどを対象とする治療薬を導入し、アメリカ・ヨーロッパで臨床試験を進めている。

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記事によれば同社の長谷川社長は他社からの薬品導入に限るのではなく、武田薬品工業自社でも研究を進めていると発言。乳がんと前立腺がんの新薬について、「5、6年後には商品化したい」と語り、自社製品の開発を急いでいることを明らかにした。

武田薬品工業は日本国内最大手の製薬会社だが、現在生活習慣病分野を最重要市場と位置づける一方、がん治療薬は前立腺がんを対象とした「リュープリン」以外、ほとんど手がけていない。しかし先日武田薬品工業では自社公式サイトの中で【「乳がんの治療について」の特集コラム】を掲載するなど、がん治療にも注力しているようすがうかがえる。

がんに限らず治療薬は自社開発するとなればトライアンドエラーの連続で、見通しが立てにくく、数年、あるいは十年単位で戦略・開発計画を練る必要がある。資金が豊富で財務体質が健全な武田薬品工業には、同業他社が手を出しにくいこの分野にも活躍してほしいものだ。

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