これは住民からの問合せを一括して受け付けるコールセンターを設置する地方自治体の動きが進んでいる中で、「コールセンターの番号を覚えやすい専用番号にしてほしい」という要望が出されている。そこで【総務省】の研究会が検討した結果、全国共通の番号として、「1からはじまる3ケタの番号」を市町村向け・都道府県向けにそれぞれ割りあてることが適切であるとする報告書がまとめられた。

総務省の報告を受け、地方自治体や通信事業者、それに総務省などが連絡会議を設け、専用の番号導入に向けて、システムを構築するための費用やサービス内容などについて協議が進められている。連絡会議では2007年3月をめどに結論を出すことにしている。

この構想が実現すれば、「1**」などのような専用の3ケタの番号をダイヤルすると、もよりの市役所などのコールセンターや代表につながり、「03-1**」のように専用番号の前に市外局番をダイヤルすると、地元以外の自治体にも問合せができるようになる。

自治体への問い合わせ内容が多様化し、それぞれの専用回線を設けるといくら番号があっても足りず、また覚えられなくなる。例えば現在救急車を呼ぶのは「119」だが、これが仮に「けがをした場合には119-001、気持ちが悪くなったら119-002、腹痛を起こしたら119-003……etc.」となったらどうなるか、想像すればすぐにお分かりいただけるはずだ。

1から始まる3ケタの番号をかければ、どこにいてもひとまず役所の問合せ受付・コールセンターにつながり、そこで案内を受けて専用部署に回線が回される。そういう仕組みになれば、非常に分かりやすいし、番号が分からず問合せをあきらめるというようなことも無くなる。行政サービス向上の一環として、ぜひ実現してほしいものだ。